普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

伊藤家の食卓ネタももはやおばあちゃんの知恵袋みがある

前回の記事の通り、3日連続で出社をしていた。たったそれだけのことなのにけっこう疲れている自分がいる。コロナ前までは5日連続で出社するのが当たり前だったというのに。その上透析時間の絡みで今より睡眠時間も少なめでやりくりしていたのだからどんなタフガイだったんだ、自分は。

そんなことは思いながらやっぱり仕事の状況としては今の方が良い。適宜家で働いて、会社にはお昼ご飯を食べに行くつもりで出社をしたい。昨日もそんなつもりで出社をしてきた。

しかし、昨日はもうひとつ出社の理由となる出来事が。長いこと滞ってしまっていた案件に対して尽力してくれているひととの打ち合わせがあったのだ。今の時代webミーティングでも失礼のある話でもないのだけど、なんとなく対面できちんと話をしたかった。僕もやはり昭和の人間だな。結果として、古代遺跡の仕掛けがずごごと動くように止められた時が動き出した。解決の兆しである。

そうなってくるとこれまでの経緯をボスに報告しなければならない。上司と一緒に報告へ。この前日にボスと面談しているけど、健康状態のことしか聞かれてなかったので、まともに仕事の話をするのは初めてである。前のボスは気の良いおっちゃんという感じだったが、今回のボスはわりと細かいところをきっちり詰めてくるタイプの人間らしいので心してかかった。

やはりというかなんというか、ちょい詰めくらいはされた。でも言っていることに間違いはないし、それで全てが片付くならちょっと頑張りますか、という着地点に落ち着いた。ボス、けっこう鼻声気味なんだな、とか思いながら。いや、真面目にやってますよ。

ひとまず出社の意義の半分は果たした。もう半分をせしめに行こうじゃないか。何をってそりゃあお昼ご飯である。3連勤クロニクルのクライマックスを彩るお昼ご飯を求め颯爽とオフィスを飛び出した。

この日の目的は鶏骨醤油ラーメンなるものだったのだけど、歩いている途中で台湾まぜそばの店が目に入り「あ、これもいいかも」とあっという間に気が変わり店に吸い込まれた。これまでのパターンでいうとこれは失敗フラグである。

着丼時の様子

これまでの流れからあわや失敗かと思われたが、写真の通り勝利である。ビジュアルからして勝ちそうな見た目をしている。ただ、オーダー時ににんにくを入れるかどうか聞かれ、思わず「はい、お願いします」と頼んでしまい、この後も仕事なのにどうしようとおろおろしながらおいしく食べた。食べてる途中も「これはまずいことになったぞ…」と思いながら箸が止まらなかった。

食べ終えたあと、口の中がなんかすごいことになっていることを感じつつ、自販機を探した。にんにくを食べたあとには緑茶を飲むと良いという話を思い出したのだ。ちなみにこの知識の仕入れ先は「伊藤家の食卓」である。伊藤家の食卓といえば20年以上も前に放送されていた生活のちょっとしたお役立ち情報を紹介する番組。情報の古さと出どころにおばあちゃんの知恵袋みを感じる。

一見眉唾っぽいこの情報だが、いま調べたところお茶のカテキンとにんにくのアリシンという成分が結合してにおいを中和するのだとか。昨日の時点ではそれを知らず、やぶれかぶれっぽさのある対処法だったが、科学的根拠はどうやらあったようだ。そしてカテキンが濃い方が効果をのぞめるらしく、そのときなんかよくわかんないけど濃い方が良さそうとお〜いお茶の濃い味を買っていたのも選択肢として正しかったようである。

効果があったのか周りに気を遣われたのか、特に指摘されることなく平和に午後の仕事をこなしたのであった。でも次からはきちんと強い心でお昼のにんにくは控えようと思います🧄