何やらブラックフライデーらしい。ブラックフライデーは感謝祭（アメリカでは11月第4週の木曜）の翌日に行われるセールとの由。
でも日本には感謝祭がない。たぶん感謝祭と言われて真っ先に思い浮かぶのはオールスター感謝祭なんじゃないだろうか。そのくらいには本来の意味での感謝祭に縁がない。近所のドラッグストアまでブラックフライデーでござい！と推しているのに僕がいまいちピンときていないのはこの感謝祭というものに縁がないからに他ならない。
感謝祭とは収穫を神に感謝する日であるとのこと。それを言うなら日本にも似たテイストのものはある。それは祭りである。祭りも基本的には収穫を神様に感謝するというのが趣旨だったような気はする。ただ、アメリカの感謝祭と違って年中どこかで祭りは開催されているし、日本全国で同時開催される祭りはない。
いや待てよ…ある。あるじゃないか。
ヤマザキ春のパン祭りが！！
これだ。春だったのだ。このタイミングしかない。全国ヤマザキ製品が売っているところであればどこでも開催されている全国規模の祭りだ。日本のブラックフライデーは秋ではなく春に訪れるべきだったのだ。パン祭りを厳かに行い、国民が一丸となって白い皿への思いを馳せたときこそ購買意欲がMAXとなる。そういう国民なんですよ、日本人というやつは。
というようなことを考えても生産性がないのでブラックフライデーでに対してマジレスすると、日本には感謝祭というブラックフライデーが行われる根拠がないのでなんだか”受け売りのセール”みたいな雰囲気になるのではないかと思ってしまう。
ハロウィンとかバレンタインとかも同じようなもので、行事の本質はあまり考えられず、浮かれることに重きを置いているように思う。ま、日本人は祭り好きですからな。そういうものといえばそういうものなのかもしれないけれども。
そもそも何かにつけてセールを行う意味ってどういうことなんだろうとちょっと真顔になってしまった。この真顔テンションだと「お盆セール！」と言われても表情を変えずに「なぜ？なぜお盆でセール？祖先を敬うことよりセール？」と問うてしまうだろう。
しかしパン祭りの後にセールがあれば違う。「祭りでは！もらえなかったけど！白い！お皿が！お安く！買える！」という白いお皿への強迫観念とも言える行動理念に基づきセールへ赴くだろう。
もういいですか、パン祭りは。パン祭りファンの方から怒られたくないのでやめます。
そういえば、全国的な祭りということではないけれどもかなり大規模な祭りとして秩父の夜祭が12月2日、3日で行われる。集客に気を遣って週末にあわせて開催ということなく、毎年必ず前述の日程で行われるのが”祭り”と言う感じがして好感が持てる。まあ今年はちょうど土日なわけなんですけれども。それで必ず12月4日に夜祭セールが行われるなんてことになったら硬派なセールであるような気がして応援してしまうかも。今年なんて4日月曜日だし。
もう最後ブラックフライデー関係なくなっちゃったな。ここまでブラックフライデーは自分には関係ないみたいな態度とっておきながら最終日（あと3時間くらいでセール終了）でセールに乗っかって明日からは「ブラックフライデー最&高だったわー！！」とかいうくらいに軽薄な人間です、僕は。
PS５はそんな安くなってなかった。
