普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ローストビーフとお米、ほんとは仲良くないんじゃない?

ローストビーフ、好きですか?

僕はけっこう好きな方だと思う。実家のおせちには母がこさえてくれたローストビーフが投入されており、主役としての座を欲しいままにしている。本来のおせち連中など時代遅れの端役も同然よと切り捨て、ローストビーフしか食べてないんじゃない?くらいにはローストビーフを好んで食べる。うん、やっぱりけっこう好きなんだろうな。

だけど…だけれどもですよ…!

ローストビーフ丼ってどうなんよ。

こちらはフリー素材のローストビーフ

めちゃくちゃおいしそう。シズル感しかない。でも僕はローストビーフ丼を食べたことがない。だってローストビーフっておかずになります?ローストビーフでわしわしとお米をかきこんでローストビーフとお米が「わしらマブダチじゃあ!!」ってお互いいくつもの死地を乗り越えてきた相棒みたいになれるとはどうしても思えない。おいしそうなローストビーフが盛り付けられていて、「この下にお米あるのか…!(わくわく)」とならなくないですか。

強いていうならタレでご飯を食べられてしまうという可能性は十分あり得る。売れるためにビジネスライクな関係のお米とロービー。その間を取り持つのがかねてよりお米と強固な絆で結ばれているタレ氏なわけだ。タレ氏はお米さんはもとよりロービー野郎ともそこそこ上手くやっていけるバランサーに他ならない。最終的にロービー丼を「なんかけっこう良いもの」に仕立てあげているのは実はタレ氏なのではないか。タレ氏はビジュアルがちょっとアレなのでピンで売り出すのには難があるけど、引き立て役としてこれほどの実力者そうはいない。

最初、ロービーがお米と仕事をすると決まったときにロービーは「おれが米と?冗談だろ?」となったに違いないが、そこをタレ氏が「お互いの良いところを出せばけっこうお似合いだと思いますけどね〜」なんて言って取り持つことで今の地位を得ているのだ。タレなしじゃお米とロービーはいまだにそんなに仲がよくないし、楽屋では会話が続かないはずだぞ。

そもそも僕はお刺身定食にも懐疑的な立場であるので、その延長線上にロービー丼があるのかもしれない。ほかほかの白米とマグロの赤身とか鯛のお刺身ってそんなにベストマッチって言えるかなと。ここでもタレ氏と同じ役割で醤油師匠という存在が重要な役割となる。師匠なしじゃあとてもとても。

ただ、ご飯が酢飯であれば別なので酢飯の海鮮丼とかお寿司は喜んで食べる。あれはお米さんがお刺身に歩み寄ったパターンなのかなとも思えるけれども。あとカツオとかアジはおかず力があると思うのでお刺身定食に全面戦争を仕掛ける気はない。

そもそも食べたことない人間が何をつべこべ言っているのかと言われたら返す言葉もなく押し黙ることしかできない。むしろ、今までの僕の人生でいうと未経験なのに散々ぶつくさ言っていたものを経験した途端に恥も外聞もなく「この世でいちばん好き!」くらい言い出すかもしれないのでとっとといっかい食べてみろって話ですよね。

ただ、まあなんというか、ロービーをちょっと神聖視しすぎというか、オールラウンドに活躍できるスター選手みたいな扱いになっているけど、実はそんなに器用なキャラでもなく、おつまみ界隈とかそういう限定的な場面で活躍しているのが彼にとっても良いわけで、慣れない場面に引っ張り出さんでもいいんじゃないということで昨今の「ロービー出しときゃ大丈夫」な風潮に一石を投じる次第である。一時期の剛力彩芽と一緒。

ところで、ここまでローストビーフはおかずにならない派として語ってきたが、そもそも世間的にはどうなんだろうか。もしかしてロービーおかずにならない派ってマイノリティ?だとしたら何言ってんだことのひとはと思ったり、そういうこと思うひともいるのだなと流してもらえると心にダメージを受けずにすみますのでひとつよろしくお願いしやす🥩