普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

チーズチキンかつを憂うとグラハム・ボネットに着地する

オリジン弁当のチーズチキンかつが好きだ。

チーズチキンかつそのものはオリジン弁当で結構前から提供されていたと思う。そして以前は「チーズチキンかつ弁当」として販売されていたと記憶しているのだけど、最近は「チーズチキンかつのり弁当」として販売されている。

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つまりどういうことかというと、主役を下ろされたということだ。

かつては「チーズチキンかつ弁当」として白米を従えチーズチキンかつをもって白米をわしわし食べるという構図であったのに、今では名前こそ表にでているが、のり弁の添え物として存在している。本家のり弁でいうところの白身フライだ。白身フライをのり弁の主役と言えるだろうか。ちょっとスター性に欠けると言わざるを得ない。

白身フライも好きだし、なくてはならない存在なのだけど、やはりのり弁といえば漆黒をまとったおかかごはんが必須と言える。「のり弁」たらしめているのは他ならない彼である。

本家のり弁では白身フライは名前が表に出てすらいないことを考えるとチーズチキンかつのり弁はまだ厚遇されているとも考えられるが扱いがバーターだ。のりご飯パイセンのバーターなのである。

大変に心が痛むことに「チーズチキンかつ」の部分は替えがきいてしまうのだ。鮭とかその他のもっとおかず力の高い猛者たちにとって変わられる可能性は大いにあり得る。それを考えると僕はチーズチキンかつの今を応援しなければならない。

チーズチキンかつ氏が苦労人であることのもうひとつの理由がおなじくオリジンで販売している「チーズチキンかつ生姜焼き弁当」だ。

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たしかにご飯は白米になった。しかし一緒に仕事をするのは生姜焼きだ。おかずオブおかずである彼と仕事をして勝てるわけがない。

なんなら生姜焼きはオリジン弁当内で「生姜焼き弁当」として一本立ちしている。チーズチキンかつ生姜焼き弁当はいわば副業だ。チーズチキンかつはまたもやバーターなのである。

かつて大舞台に立っていたチーズチキンかつが今はバーター仕事しかない。なんとも哀愁ただよう話ではないか。

バンドで言うなら昔武道館ワンマンクラスだったバンドのメンバーが売れ続けているアーティストとのコラボで食いつないでいるといったところか。めちゃくちゃ悲しいな、それ。

上述とはちょっと違うけどグラハム・ボネットとかそんな空気があったような気がするな。ちゃんとかっこいいけど、常にスターギタリストと活動していてピンのイメージをもちにくいというあたりとか。

そりゃまあリッチー、イングヴェイスティーブ・ヴァイ相手じゃどうしたってバーター感出てしまうよな…

や、でも僕はグラハム・ボネットいいと思いますよ。ピンでも。同じようにチーズチキンかつのことだってめちゃくちゃ推してますとも。

 

オリジンさん、チーズチキンかつを一本立ちさせてあげてください!

頑張れ!チーズチキンかつ!

頑張れ!グラハム・ボネット

 

今週のお題「お弁当」