普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

素材とシチュエーションで乗り切れてない

牛カツという食べものに疑問を抱きはじめている。この食べもの、なにしろシズル感がすごい。メニューの写真からは勝利、しかも圧勝レベルで満足感を得られるであろうと毎度思うのだ。しかしどうだろう、食べるたびに「あら?なんか思ってたのと違うな…」と、これまた毎度思わされる。

もしかして牛カツ、写真映えだけするイケメンはったり野郎なのかと牛カツに対しての不信感を募らせるのも無理からぬ話であろう。

しかし夢は捨てたくない。牛肉もカツもそれぞれおいしい。それがかけ合わさっているのだからおいしくないわけがないだろうという食に関する相乗効果神話を信じたいのだ。

いやまあつべこべ言っていても仕方ないのでとりあえず写真をば。

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なんかよさそうでしょ。メニュー写真はもっとよかった。なのだけど、食べてみるともやっとする。そのもやもや感はなになのかなというのを考えるに、おかず力の低さなのではないかという可能性がある。

牛肉もステーキだと塩コショウだのニンニク、その他ソースをもって米に合う味付けに調整されているケースが多いように思うが、牛カツの場合、豚カツのレシピをベースとするとちょっとお米をかきこむにはパンチ力不足に陥りがちなのではと思うのだ。豚肉は単体でうまみが豊富だけれども、牛肉はそうもいかない。焼肉だってタレありきでお米食べたりするし。

これがお酒のつまみという形になるとまたちょっと感じ方も変わってくるのかもしれない。そう思ってお昼に牛カツを全部食べずに少し残しておいたので牛カツ氏の新たな配属先での活躍にに期待だ。僕だって君のことを無碍にしたいわけではないんだ。それはわかってほしい。

さんざんぶつくさ言ってはみたものの、今日は雨の中の在宅勤務でお昼ご飯を外に買いに行くのが面倒だったのでついついまたウーバーイーツを頼んでしまったというだけの話である。

ひとががんばって作ってくれて、持ってきてくれたご飯にケチつけんなって言われればまったくもってその通り。でもお金は払っているので値段に見合った満足感は欲しいかな、などとも思うわけです。その点ちょっと今日は勝利とまではいけなかったかもしれない。

ただ、行きつけの飲み屋の牛カツレツのコルドンブルーは本当においしく、お米もお酒も無尽蔵に摂取できる禁忌の一品であることから、牛カツもやはりもともとのよさそうな感じだけでゴリ押さずおしゃれでもなさいなということかもしれない。コルドンブルーって時点で相当にブースターかかっているんだけれども。

ちなみに今日オーダーした牛カツ屋のページ、店名に「牛カツ」と入っていながら説明文に「ハンバーガー屋さんです」と記載されていた。そういうつもりで食べなきゃいけなかったやつ?だとしたら今日の僕の評価は極めて不適切なものであるだろうから今日のお話はすべて無効ってことにしちゃいましょうか。

次回きちんとハンバーガーを食べるつもりでいただくのでその際はそのハンバーガー感をお知らせします🍔