普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ハライタの原因はニューカマーでした

GWから続いている腹痛、結局今も続いている。若い頃であればハライタなどほっときゃ治るとタカを括ったものだろうがこちとら不惑を迎えて数年経つ、どこに出しても恥ずかしくない中年である。こういう些細なことでもきちんと病院に行っておくというのが今後の人生愉快に過ごすポイントだったりするのだ。

というかこれ憩室炎でしょ、知ってるよ。と、病院には行くつもりながらもそう深く考えるようなことはなかった。病院に行って、CT撮って、「あー、憩室が炎症起こしてますねー。何ができるってこともないので現在の治療(点滴、服薬)を続けてください」などと以前にも診てもらったイッセー尾形から面白さのみを除去したようなお医者さんに言われるのだろうと結局タカを括っとるんかいということになっていた。

だが、診察結果はそうではなかったのだ。

「憩室には異常ないね。ただ、わかるかな、このお腹の脂肪のとこ。ちょっと白くなってるでしょ」CT結果の画像を指差す。元がどうなっているのか知らないのでまあそう言われればそうかな?くらいの感じで「はあ…まあ…」と誰がどう見てもピンときていない僕にイッセー氏は続ける。「写真から鑑みるに、脂肪織炎だと思うんだよね。」

シボーシキエン?言ってる内容から脂肪に炎症が発生しているというのはすぐに理解はしたが、初めて聞く病名だ。憩室炎ではなかったのはひとまず良かったといえるがニューカマーが現れていたとは意外であった。

それにしても病名に”脂肪”って入っているって嫌だなあ。肥満のひとがなるような病気みたいで。それにネットで検索したら真っ先に「脂肪織炎 犬」とサジェストされたのも気になるところだ。

とはいえ、死に至るような重大な病でないことは確からしい。イッセー氏もあまり出くわしたことがないようで結局「現在の治療を続けるのでよいと思いますよ」という着地点となった。ただ、脂肪織炎という確証もないようでカルテには「脂肪織炎?」とクエスチョンマーク付きで診断名が下されていた。そういうのいいんだ。

ちなみにこういった体内で炎症が起きたときに炎症を示す値は「CRP」といい、基準値は0.3以下となる。自己申告で憩室炎の疑いがありそうだなと血液検査をしてもらった時点で4ちょっとだった。「ふふ、やっぱりな」と抗生物質など出してもらったが、数日経ってお腹が痛いのがおさまるどころかちょっと悪化して「この痛みはちょっとつらいっす」となってもう一回血液検査をしてもらったときには15を超えていた。これは結構深刻な数字だ。これもあったので素直に専門医を受診したというのもあった。大人は数字で動く。

風邪を引いたときに熱があることは自分でもわかっていながらも体温計で具体的な数字を見るまでは「意外にいけちゃうのでは」と稼働できてしまうことがある。しかし「ま、一応ね」と体温を計り38.6℃とか見てしまうとそれに心を折られ、病人が出来上ることもあろう。今回のこれも具体的な数字にやられた感はある。大人は数字で動くとか言ってみたけど結局事実を叩きつけられて現実を受け入れるということなのだな。

結果で言えば憩室炎であろうが脂肪織炎であろうが治療方法は一緒だったので専門医に行っても行かなくても粛々と炎症値を下げる治療をするということになったのだけど、こういうのってのは安心感なので、みなさまにおかれましてもちょっと気になることがあれば一応専門医に診てもらうことをおすすめします。

そういえば前に蜂窩織炎とかいう謎の炎症を起こしたこともあったなあ。炎症起こりやすいタイプなのかも。属性炎?風がいいなあ。でも痛風はごめんこうむりたい。

憩室炎だと思ってたのでおなかによいものということでうどん食べてた。伊勢うどんだけど。