普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

10年変わっていないことこそ、この先の10年大切にすべきもの

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

改めて10年という月日を振り返ってみると、置かれている立場、経歴などで考えればもうほぼ別人といえるくらいに変わっている。

10年前の自分はフリーターのバンドマン。その立場そのものに不満を感じていたわけではないけれど、バンドに確かな手応えを感じていたわけでもなく、かといって辞める理由もないまま続けてしまっていた状況であったと思う。まあ今だから言えてしまう部分もあるのだけど。

ちょうど10年前の今日、2011年10月18日に撮影された写真があった。

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なんなんでしょうね、この写真。たぶんメガジョッキの生ビールがあまりにも大きく感じて思わず比較対象としてタバコの箱を置いたとかそんなところではないかと思う。やってることのノリが若い。

思えばビールも飲まなくなった。明確な理由としては人工透析を始めて水分制限が発生したことによる。ただこの件に関してはウイスキーをはじめとした蒸留酒が飲めるタイプだったのであまり問題にはなっていないわけだけれど。

酒飲みとして踏み込まない方がよい領域に踏み込んでしまったと考えるのならば必ずしも良い変化とは言えないが、大人の階段を登ったと言い切ってしまう心の強さで乗り切りたい次第。

サラッと人工透析と書いたけど、これが一番の変化かもしれない。人生の中でもとても大きな変化だ。レールが分岐したとかではなく、車両ごと持ち上げて別の鉄道会社の路線を走ることになっていると言っても過言ではない。

とはいいつつも、本人的にはそんなにネガティブにとらえてはおらず、別の線路を走れるのもまた楽しく新鮮でよいかなどと考えてはいたりする。冗談抜きに透析をすることになったということにより、自分の人生に一本主軸ができたというのはあるのかもしれない。透析を前提とした行動というものを考えることにより、そのときの気分で曖昧な行動をとることが減った。神様から人生のテコ入れされてしまったのかも。

 

変わったことといえば挙げればキリがないようなので、反対に変わらなかったものはなにかと考えてみると、これが結構ない。

人間関係も変わっているし、仕事も生活時間帯すらも変わっている。

そんななか、傍らにいるのは妻であり、それは変わらない。これから先10年後も変わらないだろう。厳密にいうとこの10年の間に妻となったのであって10年前は彼女だけども。

変わらないものって多くはない、というよりもほとんどないのかもしれないなかで、その変わらないものこそ本当に大事にしていかないといけないものなのだろう。

変化がないというのはときにマンネリと感じ、ともすれば変化しなければいけないと考えてしまいがちだけれども、変わらないでいられるということの大切さに気づいてしまった。おお、ありがとうはてなブログよ。

 

先の話として、このブログ自体も10年先に「変わらなかったこと」として書き続けていけていたらいいなあなどとぼんやり思いつつ本日はこれにて。