普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ひとによって異なる快適さ

今日、5/25に東京都も緊急事態宣言解除の見通しだという。新規感染者は僅少傾向にありつつもゼロではなく、感染リスクそのものも当然ある状態。治療方法が確立されているわけでもないので終息とはまったくいえないとはいえ、いつまでも経済をとまらせているわけにもいかないというところからによるものなのかなと勝手に思っている。

と、ここで我が身に降りかかる問題としては「リモートワーク終了?出社しなきゃいけないの?」問題である。

電話などの応対はありつつも、パソコンとネット環境があればほぼ仕事はできると分かった状態で満員電車の苦しみをわざわざ味わって毎日出社する意味ありますかの?ということだ。確かに出社してくれているひとがいるから自分が在宅で仕事ができているという部分もある。

しかしそれは従前のやり方ををほぼ踏襲した形である場合であって、ほんの少しシステムを変えてもらうだけでまったくもってリモートワークの快適性が変わってくる。

今回の件でそれなりの数の会社がリモート対応するしかないからという流れで在宅勤務に移行した格好ではあると思う。その結果、あれ?結構やれちゃう?みたいな会社もいたと思うのだ。

たしかに10年前ならこんなふうにはできなかっただろう。でも時代は変わったのだなあとつくづく思う。できるかどうかの確証もないまま踏み込むことができずにいたものを今回の件で踏み込まざるを得ないことになり、結果在宅ありじゃないか!となったのだから思い切って今までのやり方を変えていけばよいのにと真剣に思う。

なんだかんだ言っているけれど、仕事は全然苦痛ではない。毎日きっちり定時で在宅勤務している。とにかく満員電車がいやなのだ。ひいては通勤がいや。ごく自然に、シームレスに仕事とプライベートを行ったり来たりできる今の環境がものすごく快適なのである。ひとによってはめりはりがないからいやだと感じるひともいるのだろうけど。そういうひとは出勤したら良いと思う。選択制にできるのがベストなのだよな。働き方改革だのQOLの向上を謳うのであればそれくらいは対応してほしいところである。

 

そもそもなのだけど、緊急事態宣言解除はよいとして、それで今回のコロナウイルス問題が終わりと考えているひとがいるようで不思議だ。冒頭でも述べたように、感染者数が減っているだけで罹患したときの治療方法は確立されてないわけだ。それでいて感染リスクは誰にでもある。それなのにもう関係ないものと考えられるのは素直にすごい。

少ない感染者で病院側も対応できる範囲だったりすると結核患者みたいな扱いで人里離れた病院などに隔離したりするのだろうか。

結局、身内、親しい間柄のひと、自分に感染しなければもうどうしてもらってもよいし、自分は注意をしていこうという話に帰結するだけの話なのだけれど。

 

そんな緊急事態宣言見込みの今日、腹部エコー検査をするというので仕事は休みをとって、透析を午前中に変更してもらった。

透析前にエコーとなり、腹部エコーでお腹をごりごりまさぐられながら、はて、これなにを診てもらっているのかと思って質問してみたが、今さらなにいってんの?的な回答で結局なんの検査をしているなかは判然としなかった。いままで何度となくエコーを受けてきたけど、考えてみればそれでなにを診ているのかとか全然気にしたことなかったな。でもそれで何か言われたこともないし、問題は特にないのだろうと思っておくのが平和だ。

そして今日の透析のベッドはいつもよりふかふかだ。寝床は身体が沈むくらいに柔らかいのが好みなので快適だ。

こういう小さな幸せをつまんでいける人生でありたい。人生とか言いはじめているときはまあ大概ろくなものでもないのだけど。