普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

メガ盛りというよりも「力持ち」という感じの盛り

透析のある日は在宅勤務としているのだけど、今日は出社をしていた。

それというのもミーティングがあったから。

しかもミーティングの内容的に絶対小言が発生するやつだとある程度構えていたが、今回はあっさりめだったのでひとまずそこはほっとした。

もともとはたかだか1時間程度のために出社するのもあほらしいなと今日も在宅勤務として勤務予定をだしており、ミーティングもzoomで充分じゃろとのほほんとしていたらある日突然勤務予定を「出社」と上書きされていた。

上司が会社に来い、対面でミーティングだぞと無言で伝えてきたわけだ。それもあって絶対なにかしらネガティブなことになるだろうなと思っていたのに先述の通りお小言なし、むしろなごやかな空気のミーティングだったので気持ちよく週末を迎えられるというものだ。

最近の出社の意味としてはお昼ご飯をよそで食べられること意外ないので、今日もお昼ご飯について午前中から思いをはせていた。

結果、何度か行こうとしてはいるものの混みすぎていたり、他のひとに違うお店に行こうと誘われたりで行けないままになっていたとんかつ屋に行くことにした。

ひとがよく入っているということは人気があるということであろう。そして人気ということは味の方だって期待できる。

そんな気持ちで入店したところ、多少の待ち時間は発生しそうだが、お昼休憩の間でなんとかなりそうな混み具合だったので待つことにした。

そして席に案内され、カウンター上を確認したところソース入れがおいてあるのみ。その他調味料やつまようじ、水などはない男気仕様のカウンターだった。

そしたスッと出された一杯の温かい緑茶。そうか、この一杯で戦わなければいけないのかと大事に一口だけ飲みとんかつを待った。

お茶なんておかわり頼みゃいいじゃないと思うかもしれないが、店の空気的に頼んだら怒られそうな空気を感じたのだ。おやじさん頑固そうだし、そもそも忙しいし。あるでしょう、そういうお店。

そしてしばし待ち、提供されたのがこちら。

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なんか色々失敗してる写真になってしまったのでせめて寄りの写真も。

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わかりにくいかもしれないけれどもご飯が多い。これでも少なめだ。僕の前のひとが「ご飯少なめで」とオーダーしていたので反射的に「こちらも少なめで」とお願いしていたのだが、普通サイズだったら危ないところだった。

最初にご飯を渡されたとき、お店のひとが少なめでオーダーしていたことを忘れていたらしく、渡されたものは「マンガか」とつっこむしかないほど山盛りご飯であった。少なめでお願いしてるはずなのに…とおそるおそる「こ、これで少なめですか…?」尋ねたところご飯は減量されたので安堵する。それでも小さくないお茶碗にすりきりで盛られているので少なくはないのだけれども。

肝心のとんかつといえば、一言「普通」であった。会社の近所にあった閉店してしまったとんかつ屋のほうがおいしかったなと他の男を思いながら抱かれる女のような気持ちでとんかつを食べ進めた。

食べ進めるうちに徐々に訪れる満腹感。しかし先ほどのお茶のおかわり怒られそう問題を考えるとお残しなどもってのほかであろう。嬉しいひとにとっては嬉しい山盛りキャベツもこのときの僕にとっては感情を失わせる悲しい添え物に過ぎなかった。

心を無にして食べ終え、店を後にする。

たぶんもう来ないな…量がな…と自分が場違いな存在であったことを痛感しながらオフィスに戻った。

ちなみにこのお店、食べログで3.7とからしい。食べログで3.5超えるとおいしいお店と聞いたことがあるのけれど、こういうこともあるのだな。このお店は量と値段の兼ね合いから人気があるのかもしれない。というとおいしくはないみたいな言い方になってしまっているけど、そんなことはないです。念のため。好みの問題もあるだろうし。

 

このとんかつ屋に行けなかった理由のひとつとしてあげていた他のひとに別のお店に誘われて、というのは誰あろう部のグルメさんで焼肉ランチに誘われていたのだった。

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これは乗っておいてよかった。やはりグルメさんに乗って間違いはない。

単独でぐいぐい行かずにグルメさんにコバンザメのようにつきまとって出社時のお昼ご飯対策としようかと思い始めているところである。