普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

異名というアイデンティティ

世の中の飲食物には異名があるものが存在する。有名なのかどうかはわからないけれど、甘酒のことを「飲む点滴」などと言うのもその中のひとつだろう。

他にも何か異名で呼ばれるものはあるだろうかと調べていたらこんなサイトにたどり着いた。

食べ物や食品の別名・異名一覧|食べ物クラブ

これはなかなか面白い。アボカドのことを「森のバター」、牡蠣のことを「海のミルク」など、言われてみれば聞いたことあるなというものからまったく聞いたことのない異名までまとめられている。

それどころか異名云々ではなく、元の食べ物すら知らないものまである。元の食べ物を知らないのだから異名を知る由もない。異名は「幻の果実」、「森のカスタードクリーム」で、元の名前はポポー(ポーポー)というものらしい。かなり限定的な環境でしか栽培されていない故に「幻」なのだという。まあ、普通っちゃ普通である。ちなみに画像検索してみたらカボチャとアケビとキウイを合成したような見た目であった。全然知らん。

逆に広く知られ、普段から食されているようなものにまったく聞いたことのない異名がついているケースもあった。牛乳ですよ、牛乳。異名、なんだと思いますか。

 

「液体の肉」

 

だそうである。おいちょっと待て、何言ってるかわからんぞと前のめりになる異名である。いや、それはまあ栄養価とかそういった部分でというのはなんとなくはわかる。わかるけれどもエキセントリックすぎやしないだろうか。論法としては「タオルのクッキングシート」みたいなことだろう。そんなもの存在しないしそもそもそれなんだよという感じではあるが。これから牛乳を見るたびに「液体の肉かぁ…」と思うのだろうな。人生が少し豊かになった。

他にもトマトやじゃがいもがそれぞれ「愛のリンゴ」、「大地のリンゴ」といった異名があるとの由。それリンゴやんけと思わないでもないが野暮なことは言わずに素直に受け入れておこう。一応ちゃんと理由はあるようなので、詳細はリンク先を参照されたい。

今回見つけたサイトは食べ物の異名をまとめたサイトだけど、食べ物以外にもやはり異名というのは存在しているわけで、シャチのことを「海のギャング」というのもそのひとつだろう。

こうなってくると僕も何か異名というものを考えてみたい。「液体の肉」が通るんだから多少の無茶は通るはずだ。

例えば…メロンソーダのことを「飲める神田川」とか。いや待って、違う。そういうんじゃないんだ。やっぱやめておこう。うかつにこういうことをするものでもない。

それでも折に触れて異名というものに出会っていけたらふむふむとひとりで納得していきたい。そしてできればいつかは異名を名付けたい。

 

ちなみに蜂の子は「自然界のバイアグラ」というらしいけど、それめっちゃ最近つけられた異名じゃない?と思ったことを付け加えておきます。