普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

取っ手のない引き出しを開けにいく

正直なところ記憶力というものにまったく自信がない。酔っ払っているときは言うに及ばず、普段の生活でもすぐ物忘れをする。

「絶対に忘れちゃダメだ!」と強く思っても、「あ、そういえばあれどうなってたっけ?」などと一瞬他のことを考えただけで直前まで考えていたことは忘却の彼方だ。脳味噌と見せかけて白子でも詰まってんじゃないかという体たらく。なにせ魚卵だからな。魚卵が詰まってると考えれば優秀な方か。いや、言いたいのはそういうことではない。魚卵に逃げてはダメだ。

記憶力にまったく自信がないとは言っても普段の生活はなるべく平穏に過ごしたいし、仕事だってしなければいけない。私生活は多少のことは半笑いで済ますことも出来るが、仕事となるとそうも言ってはいられないので対策を求められる。

記憶というのは脳内にいくつもの引き出しがあるように例えられることがあるけれど、それになぞらえるのだとしたらその引き出しには開くための取っ手が必要だ。引き出しがいくつもあっても開く術がなければそれはないものと同様。なので取っ手を自分で作り取り付けるのだ。必要な時にきちんと必要な引き出しがあけられるように。

それは例えば決められたルールに沿って備忘録をとったり、メールでもファイル名でも一定のルールを決め、後から検索ですぐ見つけられるようにするなどだ。引き出しの取っ手を自分でこさえてそれぞれの引き出しにとりつけるということである。あくまでもデスクワークかつPCで作業する前提ではあるけれど。仕事がそういう環境で本当に良かった。PCがない時代だったら相当なボンクラ仕事しかできなかっただろうなと思うとおそろしい。

仕事では文明の利器のちからによって必要な引き出しを必要な時に開くことができるようになったけれど、私生活はそうもいかない。自分の頭に詰まった白子が全てだ。引き出しの取っ手はついていたりついていなかったり、ついていたとしてもサイズも形もバラバラ。開けやすいものとそうでないものがある。たまに景気良く引き出しを閉めたら他の引き出しがすぽーんと開いてぎゃあと言うこともある。桐箪笥みたいに。魚卵なのでそんないいものではないけど。あえて取っ手外しちゃったりしてる引き出しもあったりするかもしれない。

私生活の部分は不惑にしてまだまだ調整が必要だ。真剣に、どうやったら記憶力ってよくなるのだろう。お酒をやめたら変化がでるだろうか。しかしお酒をやめるくらいなら記憶力は現状維持でよい。なんなら頭の白子を肴にして飲んでやろうという所存だ。そしたらもう代わりにくるみでもいれとこう。小さいしね、ちょうどいいですわ。

 

仕事はなるべく効率的に、無駄なことはしないようにとこなしているつもりではあるのだけど、時期と業務内容が相まって本格的に忙しくなってきた。と、まえにブログで書いて、ぷよぷよみたいな落ちゲー感があると表現したが、最近はハクスラ感が出てきた。三國無双的な。雑兵が多くてボスになかなかたどり着けない。

しかも雑兵以外は属性別の対処をしなければいけなかったりするので一手間必要だ。

 

うーん、どこまでもゲーム脳。でもこのゲーム脳のおかけで少しだけポジティブに仕事に臨めているのかもしれない。

 

死してなお恐ろしいスカルミリョーネみたいなことにならないようにぬらぬらと張り切っていきます。どぶ板の裏にいる生き物のように。