普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

徳の低いひとっている

仕事が忙しいというのがわりと嫌いではない。それはどの業種に就いているときでもそうであったと思う。

むしろ暇だとつらい。というと働くのが好きなのかとなるけれど、それは違う。

働くのがそんなに好きでもないから忙しくすることで時間経過を意識することなく過ごせるからなのかもしれない。

 

今の職場はわりとちょうどよいくらいの業務量で、たまに忙しくなる。その忙しくなったときはなんだか少しテンションがあがっているかもしれない。

今日はそのちょっと忙しくなるタイミングだった。そのうえ会議も重なるなどしたので、なんとなく不完全燃焼で仕事を終えた。

仕事に対してこのように感じる自分にびっくりだが、そんな僕への周りの評価もまたびっくりする。

真面目だと思われているのだ。

このようなちゃらんぽらんな人間を真面目に仕事しているという。

確かに私生活のようにはふるまうわけにはいかないので少しは気を使っている部分はあるにはあるのだけど、特段真面目ではないだろうとは思うわけだ。

 

しかし、世の中には色々なひとがいるのだ。

それは会社という場所も当然あてはまる。

会社員生活は4年目にはいっているが、そろそろ落ち着いて周りを見渡せるようになってくる。

すると、あれ?と思うひとがちょこちょこいる。あれ?というよりまじで?というほうがよいかもしれない。

仕事ができないとかそういったことではなく、当事者意識が皆無といった人種が存在するのだ。

自分の手元で発生した仕事であっても、自分の担当からはずれる案件になったとたんに引き継ぎ者に丸投げ。ひどければそのようになることを意識して早く仕事を手放そうとするひとすらいる。

総合的にみたらそれが出来ないひとになるのかは僕にはよくわからないが、あまり理解の出来る話ではない。

 

バンドをやっていたとき、当事者意識、向上心をもたないものははっきりいって邪魔だった。

バンド生活最後に活動していたバンドにはそんな人間がいたのでかなりモチベーションが下がっていたという苦い過去もある。

野心をもてとまでは言わないが、誰かにぶらさがってどうにかしてもらおうというのは音楽活動をしている身としてはかなり低ランクの人間のやることだと常々思っている。

 

が、会社には結構いるのだ。というよりも会社の方がそういうタイプのひとは多いのかもしれない。

勤めている会社はわりと大きな企業で人数も多い。労働環境も整備されているほうではないかと思う。他をしらないので憶測の範囲をでないけれど。

そういった企業に惰性で勤めているわけだ。

むしろ大企業だからこそそういった惰性のひとを置いておける余力があるのかもしれない。

 

すごく頑張って精力的に自分の責任をもって活動をしているフリーターのバンドマン。

毎日惰性で出社し、仕事をしてるんだかしてないんだかわからない大企業の会社員。

たぶん世間の評価は後者のほうが高いのだろうと思う。

そういうのってどうなのだろうといまだに思う。

 

バンドマンは場当たり的ではあるけれど、行動力と決断力のあるひとは多い。そういうひとにはひとも集まる。

せめて自分は会社員として生きるにしてもバンド時代にしてきた動きというのは忘れてしまいたくはないと感じるのだった。