普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

無用な不可欠

帰省して二日目。予想通りの特に何もない時間を過ごしている。

とはいえ全く外出などをしないということでもなく、檀家であるお寺に新年の挨拶をしにいったり、東京へ戻った際に渡すためのお土産を買いに行ったりした。

お寺へ行くと感じの良い奥さんがお茶を出してくれて、そのお茶が結構美味しいので楽しみにしていたのだけど、僕たちが訪れたすぐ後に出かける用事があるとの事でお参りだけしてすぐお寺を後にした。

この間行ったときもそんなこと言ってたような気がするのでもしかして避けられてる?とか持ち前のネガティブな思考を発揮させていたりしたが、家族には黙っておいた。

それにしてもうちは祖父母の代からわりとお寺に対して尽くしてるタイプに見える。それが地域性だったり、他の理由があるのかはわからないけれど、僕らの代に代替わりしたらきちんとそう出来るのかというと少し自信がないかもしれない。

 

出かけていないときはほぼ居間にいてテレビを見ているのだけど、母が撮りためたドラマを消化するのを一緒に眺めている。と、思っているのだけど、最近の録画映像はクリアに撮れているため、それが録画なのかリアルタイムで放送されているものなのかわからない。この感じってうたた寝で夢を見ているときの曖昧な意識に似ているような気がするなとぼんやり思った。ちなみに流れている番組は相棒とか捜査一課長とかの刑事ものが多い。

今も捜査一課長が流れているのだけど、このドラマ、真面目なんだかふざけてるんだかよくわからない描写がちょこちょこ挟み込まれていて油断ならない。

しかも、それ必要か?というような描写だったりする。あってもなくてもいいけどあえていれてあるということだろうか。だとしたらそういう一見無駄そうなことを楽しめるのって人生において大切なことかもしれないなと製作者の意図しないであろうスケール感に置き換えて心に染み入らせておこう。

 

甥に会うのは一年ぶりになるのだけど、社会に揉まれてきているとは思えないくらいに変わらない様子である。純朴で良い子だ。それでも男たるものどこかで変化が訪れるのだろうか。それはそれで少し寂しいけど必要なことでもあるのだろう。

甥はMrs. GREEN APPLEが好きらしい。アルバムはCDで全て手元にあるという。このサブスクリプション全盛の時代にあえてCDを買っているというのは貴重な存在に感じた。

僕の場合、世代もあるのだろうけど好みだと感じた音楽にはそのアーティストに対価を支払って直接音源を手に入れたいという思いがある。甥にもそういうのわかる?と聞いてみたが肯定とも否定ともとれない曖昧な返事であった。あいつたぶん僕の話聞いてないな。

甥は社会に出ているとはいえまだ未成年なので酒を一緒に飲もうとは誘えないけど、成人の暁には酒を酌み交わして欲しいと今から思っている。でもたぶん甥より姪のほうが酒に関しては有望そうな気がしているのであと数年は待たなければいかないかも。

 

なにかというとすぐお酒に結びつけて考えてしまうあたり、いよいよな感じがして怖いので今年の目標のひとつにお酒との適切な距離感、清らかな交際をするということも加えておこうかな。