世の中けったいな健康法だの美容法だのが流行るものである。飲尿ダイエットとか水素水とか。
最近巷を賑わせているのは血液クレンジングというものらしく、どんなものかと調べてみたら血液を一回身体から抜いて、オゾンガスを混ぜ込んで身体に戻すものなのだとか。
血液が活性化し、免疫力が上がったりとか、高血圧に効いたりとかそういった効能があるらしい。
と、まあ効能はともかく、行為そのものを聞いたら僕のようなものが真っ先に思い浮かべるのは人工透析だ。
針を刺して血を抜いて、ちょっといじって身体に戻すというわけだから、原理としては人工透析と一緒だよなと。
僕も人工透析してるんだから血液クレンジングめっちゃしてるじゃん!2日に一回してるじゃん!と思ったのだけど、血液クレンジングという行為には意味がないらしい。それはもう全く。
でも気持ちはわからないでもない。やってる行為の大仰さ、人工透析という医療行為の実績があるから。でも意味なしなのよ。
しかも芸能人がクレンジングして、それで効果を宣伝してしまっているというのだからなかなかの問題である。
まあ高須院長は「おまじない」っていってたので効いたような気がするっていう思い込みはあった可能性はある。
でもそもそも怖さを感じないのかなとまず思った。だってなんかのガスを血に混ぜて身体に戻すって明らかに普通のことじゃないだろう。
人工透析とはわけが違うもの。
あ、でも人工透析は終わると血圧下がるな。クレンジング出来てるな。というか透析ってクレンジングそのものだからな。
で、またそこで思うのが血液クレンジングはどれほどの血液をどれくらいの時間をかけてクレンジングしているのかということ。
透析って血管までいじって4時間も時間かけてそれでも完璧とは言えない程度のクレンジング具合なのだから、仮に血液クレンジングに何かしらの効能があったとしてもスズメの涙なんじゃないだろうか。
やんないよりマシ、もしくはそこまで手間をかけるくらいならカリウム一生懸命とったほうがよいとか。
あれこれ言ってみたけど、ここはひとつ逆転の発想で人工透析を血液クレンジングに寄せて、老廃物除去とともに美肌効果のあるなにかをついでに身体に注入してくれたらいいんじゃないかなと。オプション料金発生って感じで。
これは流行る。透析患者の中で。
適度にふざけたお医者さん及び研究者の方々に頑張っていただいてぜひ実現させて欲しいです。