蚊が発生する季節になってきた。
この間、今シーズン初虫刺されを経験し、それと同時に、蚊に同情した。
もちろん目に見えるところを飛んでいたら不快だし、家の中に出ようものなら始末するまで追い回すわけだけれど、蚊はメスしか血を吸わないという話で、しかも卵発育のために高タンパクな血液を摂取しにきているということらしい。
こちらとしては不快ながらも生き物としての大切な行動なわけでしょう。それをきみ、僕の血など吸ってどうするのかと。
透析患者は血液中に本来であれば不要な成分がたくさん混ざっているわけだ。言ってみればろ過されてない水を飲んでいるようなものなわけで、混ぜ物の多い不純な血というわけになる。身体に悪そうじゃないか。
もうきみひとりの身体じゃないんだから、摂取するものにも注意したまえよと、こんこんと説教したくなってくる。もしかしたら僕の血を吸ったあとどこかでよれよれと死んでいるかもしれない。
そうなったらもうお互い良いことなしだ。僕は刺された部分がかゆいし、蚊は知らない間に毒を盛られた状態となり、子をなすまえに果てる。
お互い気分良くいきたい。今後僕に関わらないでもらうというのはどうだろうか、という蚊に対してのご提案である。
などと一方的な要求をたたきつけても蚊も生きることに必死なのでそんなこと関係あるかと変わらず血液をつけ狙うのだろう。
ではこちらも譲ろうじゃないか。百歩譲って血は吸いたまえよ、しかし吸ったところがかゆくなるその仕様、どうにかならんのか。むしろそこが一番の問題ではないのか。そういった我を通すやり方、よくないと思うのだよ。そこから変えて行こう。
必殺仕事人、もしくはゲームの天誅のように、確実に仕留めてはいるのだけど、本人はなにをされたかもわからないまま事切れるのだ。ていうか死んではダメだ。とにかくわからないようにやってくれということだ。
そもそも蚊に限ったことではないのだけど、羽虫系はなぜあのような飛び方をしているのかというのが甚だ疑問である。
目的に向かって飛行しているということであればあのような飛び方にはならないと思うのだ。
ふらふらと視界に入ったり入らなかったりしながら飛ばれるからこちらも不快感をおぼえ撃墜したくなるのである。
もっとしゃっきり飛んでいたら鑑賞くらいするんじゃないかと思う。もしかしてうまく飛べてないのか…?
飛び続けているのもコストが悪そうであるし、もう少し目的意識をわかりやすく提示していただければこちらも対応のしようがある。
でも蚊が隊列を組んで飛んでいたらそれはもうシューティングゲームのようである。具体的にいうとギャラがとかあのあたり。インベーダーゲームも可。
それはそれでみたい気もするので統制能力の高い蚊の出現を期待し、バンバン名古屋打ちで撃ち落とす日を心待ちにしよう。
その場合UFOに相当するのはカナブンとかだな。部屋にカナブンはきついので現状でひとまず我慢しときます。
とくに画像もなかったので虫の視点っぽい写真を載せておこうかと思います。(なげやり)