普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

意志薄弱

もともとがりっがりに細い方でもないのだけど、かといって中肉かというとそうでもない。しかしながら体はだらしない。そういった体型だ。

それが最近太りだしている。原因はわかっている。

からあげくんだ。

透析は会社が終わって病院に直行しているので、小腹が減っている。そうなるとつい…

いや、病院付近にはセブンイレブンだってファミマだってある。そこをあえてローソンに行っているということはからあげくん狙いなのだ。自分でも認めなければならない。

つい、とか言っているけど、我慢がきかないだけだ。

そりゃ太る。太るひとの言い分だもの、これ。

持論として、太っているオフィスワーカーのデスクにはじゃがりこがある。

そんなひとになぜじゃがりこを食べてしまうのか、と聞いたらば、「つい」と答えるだろう。

自分のしていることもまさにそれなのだ。

年齢も年齢だし、真剣に自制をしないと恐ろしい結末が待ち構えているだろう。

妻はルックスに関して大概のことには寛容だが、今までに何度か「太るのだけは本当に勘弁してね」と、真顔で言っていた。

あれはいざとなったら行動をおこす顔だ。僕も行動をおこされたくない。

ここはやはり鋼の心をもってからあげくんを封印しなければならないだろうか。

だろうかじゃないでしょうが、こういう場合。ならない、で断言でしょうが。と、またひとつ自分の心の弱さを自覚しつつ、からあげくんの新味のかぼす胡椒味をたべながら透析をうけている。

 

からあげくん、たぶんやめられない。