普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

透析クリニックの交々

透析というのは条件がひとによって様々で、体重の増え一つとっても許容される範囲が変わってくる。

いつかの記事に書いたような気がするのだけど、僕は一回の透析で除水できる量が2.8kgまでと決められており、よほどのことがなければそれを守って日々透析をしている。

同じ透析クリニックにめちゃめちゃ巨漢男性がいて、それはもうわかりやすい、むしろキャッチーであるといえるくらいの巨漢なのである。昔のカンフー映画のずる賢いチンピラ的なアニキとそれに付き従う愚鈍で巨躯な弟分。その弟分的雰囲気がある。体型のわりに動くからすごいですよな、あのひとたちは。そりゃプロフェッショナルなんだからそれ込みで抜擢されているのだろうけど。クリニックの弟分は実際どうかは知る由もないが。

と、彼のキャラ付けはよいとして、彼の体重の増えである。僕のベッドからは体重計がよく見えるのでひとの体重の増えをつぶさに観察するというなかなかにして悪趣味なことをやっているのだけど、この兄さん、中1日で9kgとか増えてるんすよ。この凄さ、なかなかわかってもらえないかもしれないが、透析患者だったらたまげる数字である。だいたいのひとが増えてても3.5kg〜増えてても4kgと少し。ちょっと増えてるなというひとからしても倍以上だ。

いくら身体が大きいからといって、そんな増える?というか9kg増やすって逆に大変なのではないかと思ってしまうのだけれどもどういうふうに体重が増えているのだろう。

このあいだ認識不足でチャレンジ麻婆ナス弁当を食べることになったけど、あれだって1.3kgだ。それと2Lペットボトルの水をあわせたってまだ4kgに届かないし、二回転いける。

気になりすぎる。チャンスを見計らって話しかけ、謎にせまろうと思う。

 

僕の通っている透析クリニックは他にも体重の増えとかは関係なく、どことなくアクの強そうなメンツがちょこちょこいる。それはここが高円寺だからなのか、それとも透析を導入しなければいけないところまでいってしまうひとというのはどこかしら独特のアイデンティティを形成していたりするのだろうか。僕もひとのこと言えないかもしれないけれども。

ちなみに隣のベッドは女性で、どうやら教諭のようだ。これだけ書くとめくるめく展開などを想像しそうなものだが、名前を見るまで本気で疑いようもなく男性だと思っていた。だって声まで低いのだもの。やるき、げんき案件である。こちらもなかなかにしてインパクトはある。あるけれど、スタッフの方々との絡みを見聞きしていると善良なひとっぽいので安心だ。

 

なんだか今さらクリニックのことに書いたりしたけれど、よくよく考えてみれば透析に関して有用な情報ってこのブログで何一つ書いてないな。そもそも有用な情報ってなんなのだろう。

自分が透析をしていて知りたい情報というのがそんなにないのでインプットもアウトプットもしようがない。

考えてもみればクリニック以外で透析を受けているひとと会ったことすら稀で、話し込んだこともほぼない。同じ立場のひとと深く話をすれは透析あるあるで盛り上がって有用な情報交換などできるのどろうか。

ちょっとそういうこともしてみたいな。