普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

結局のところ、ということ

一人の時間というのは最近結構貴重で、そういった時間ができるとわくわくしながらどう過ごしてやろうかと画策するものではあるのだけど、あんまりそういった時間が多いというのは良くもないのではないかと最近思い始めた。

 

というのも、妻は最近仕事で帰りが遅い。僕のほうが断然家に帰るのが早いのだ。

そうなって最初のうちは夕食の準備などして、妻の帰りを待っていたりしたのだけど、いつ帰ってくるかわからないというその時間を持て余しはじめてきてしまっている。

 

その結果、帰ってくるくらいまでならよいだろうと飲みに出かけてしまうのだ。

一人の時間を行き付けの飲み屋などにいき、会話ができる人との時間に費やすわけだ。

それはそれで結構楽しいし、新しい出会いなどもある。ので良いのだけど、本当にそれで良いのかななあと葛藤する部分もある。

もっと家にいて他の事をやるべきなのではないのかなと。

 

例えば作曲などの事でもそうだ。先日SONARが無料配布されることになったということを聞き、それはダウンロードしておくべきだなと思っていたのだけど、中々腰が重くてできずにいた。

それをついに今日ダウンロードした。が、あまりに久しぶりの作業過ぎてなにどう扱うのかといったことを自分でも驚くほどにキレイさっぱり忘れてしまっていたのでまた頓挫。これは近いうちに勉強しなおさなければいけない。

 

ボタンを押せばとりあえず録音ができる時代もあったけど、そのころとはもう時代が違うのだな。その分できることも格段に増えているのだけど。

それを使いこなせないっていうのってなんだかかつて自分が若いころに見ていたなんかしょうもないおっさんバンドマンのようで引っ掛かりを感じる。

 

午前中から一人であるのは確定していたことなので、誰かを飲みに誘おうかなと一日中悩んでいたのだけど、なんだかそれも相手に予定が入っていたり、そうてなくても迷惑がられてしまうのではないかなという思いが生じてしまい、不発におわった。

かといって、今日のような真夏日に家にこもりきりというのもなんだかもったいないような気がして一人で近所をうろうろしてみたりした。やっぱり僕は夏が好きなのだろう。せっかくの夏日を無駄に過ごしたくないと考えたのだと思われる。

 

その結果、近所のつけ麺屋さんの店休の張り紙に何か落書きをっしてあるのを見つけた。

張り紙の内容としては「都合により店をおやすみします」的な内容であったのだけど、その行間、余白に「最近いつも休んでますね。」「いつもお店をあけるんですか」「もうさぼらないでください」などとかいてあることを発見した。

これが全て同じ人であろう筆跡であるのがまた味わい深かった。

店を応援しているのか、はたまたクレームなのか。ちょっと真意がくみとれないあたり、昨今のSNSみたいであるなぁと感慨深さを感じたのであった。

 

結局、悩みに悩んだ結果、家で酒を飲み、もう寝ようかなという時間になっている。

今日って何があったんだろうと思い返すことすらないような一日を過ごしてしまったような気がするけれど、人生の大半の日はおそらくこういう日だ。

その中で少しの刺激というものを求めたいということを最近考えている。

それが良いことなのか悪いことなのかは今のところ判別はつかない。