普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

華というものの価値観

楽器をはじめるきっかけというのはひとそれぞれではあると思うけれど、多くのひとがなんとなくその楽器がかっこいいなあとぼんやり思ってはじめるものだと思っている。

僕もやはりそんな理由でギターをはじめた。

ギターはバンドの華だろうと考えるひとは多いと思う。僕もギターをはじめた当初はそう思い、せこせこと練習をしていた。

しかし、バンドを組むに至り、それを真剣に続けていると段々と考えが変わってくる。

 

バンドの本当の華はドラムである。

 

そう思うようになるのだ。

これは僕だけじゃなく、結構なバンドマンがそう捉えていると思う。

ライブを重ねているひとほどその傾向は強いのではないだろうか。

たしかに、ライブでのギター、またはボーカルというのは目立つ。

しかし、本当に大事なのはドラムだ。そしてベースも。いわゆるリズム隊というパート。

もっといってしまえばライブでのギターはにぎやかしであって、きめるとこだけきめてればそんなに重要でもないのではないかなと思っている。

でもドラムは違う。ドラムの良し悪しでバンドの良し悪しに差がつくといっても過言ではない。ドラムがうまくてかっこ良いバンドでダサいバンドって本当に珍しい。

 

さあ、ここまで書いているのはなぜか。

 

それは僕がドラムをはじめたからである。

 

そう、ドラムをはじめたのだ。

今年の目標のひとつが遂にスタートしたのだ。スティックは先々週くらいにかっておいて、先の週末で個人練習としてスタジオにはいってきた。

妻もドラムを叩きたいというので一緒にスタジオ入りした。

 

感想からいうと、めちゃくちゃ楽しかった。

しかも、自分で思っていたよりも少しうまく叩けたというのも楽しさに拍車をかけたのだろう。

とはいっても一曲まるまる演奏するということはなく、基礎パターンを延々と叩いていた。

バンド時代に興味本意でドラムを触らせてもらっていたのもまったくの初心者よりは叩けた理由かもしれない。

 

いきつけの飲み屋でドラムを始めたいといった旨の話を常連のフランス人に話してみたところ、デフ・レパードからはじめるのがよいよとの回答を得たので素直にデフ・レパードから始めている次第である。

それにしても改めて、今まで見てきたバンド、一緒にバンドをやっていたメンバー、ドラムすごいなと感じた。

曲のアレンジを考えるときに無責任にフレーズをオーダーしていたけど、よく対応してくれていたな。

しかし僕もこれからはお仲間として、フレーズをオーダーされる側になりたい。

そして文句いいながらスキルアップしていくのだ。

 

そんなことを考えると早くも次のスタジオが楽しみだ。