普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

軟骨揚げ×カシオレもひとつのカルチャーだったよね

土曜日は美容室へ。気づけばもう5年以上通っているな。知らないひととマンツーマンで過ごすのが嫌で知人友人に髪を切ってもらう人生であったが、飲み屋で通っている先の美容師さんと意気投合してノリで通うようになった。思えば良い出会いだったのだなとしみじみ。

毎回愛すべき駄話に終始する。今回の話題は「かつての居酒屋チェーン」であった。今はチェーン店といえども専門性を押し出しているお店が多いけれども、2000年代初頭あたりは笑笑だったり和民だったりと”何屋なんだかわからんけどいろんなものがあるお店”が台頭していた時期だと思う。

特に笑笑は当時住んでいた家のすぐ近くにあり、お酒を覚えたての酒ビギナーへのハードルの低さからよく飲みに行っていた。そして、今では信じられないことにその当時は飲みの席は好きでありながらもお酒はそこまで好きでもないというおぼこい一面もあった。そのことからも笑笑みたいな何屋なんだかわからんけどいろんなものを提供しているお店はちょうどよかったのだ。

その中でも鶏ひざ軟骨の唐揚げ。あれには衝撃を受けた。珍味をあれほど当たり前に味わえることに。今思えば衣がおいしかったのかなと思うけれども、若さ+酒ビギナーを虜にするにはじゅうぶんな味わいであった。

そしてカシスオレンジ。カシスリキュールだってほぼジュースみたいなもんなのに、それをオレンジジュースで割るという暴挙。じゃあ何ができてるんだっていうとジュースなんだけど、それでもその頃の僕らはきっちりカシオレで酔っ払っていた。

言ってみればオレンジジュースにフライドチキン。こんな大陸の組み合わせが日本の居酒屋風にローカライズされていたのだ。今思えば感慨深さしかないな。

まあこういうことですよね(生成AI画像)

軟骨の唐揚げに関しては個人で仕込むとなるとなかなかひと苦労するものだと思われるので、出来合いの冷凍を仕入れるチェーン店でしか取り扱っていない傾向にあると思う。そうなってくると、ここ最近あまりチェーン店に出入りしなくなっていたのでお目にかかることがなくなってしまっていて、珍味を気軽にのポジションだったのに、むしろ出会うのがレアという逆転現象が起こってしまっている始末だ。

そういうことから美容師さんと「いやあ、カシオレ軟骨、むしろ今やりたいっすよねえ!」と妙に盛り上がってしまったのだった。ここまで盛り上がっておきながら、「じゃあそれやりに飲みにいきましょうよ!」とならないところが二人ともおとななおじさんなところである。

今や笑笑とか和民とかどれほどあるのかわからないので軟骨唐揚げへのエンカウント率も当時よりはだいぶさがったのではないかと思われるが、ここ最近でいうと華屋与兵衛とか和食のさととかあのあたりの和食ファミレスチェーンがかつての軟骨スポットであるように思う。あとは地方系のファミレスチェーン。

そういうところに行くってなるともう本当に身内の催しでしか行くことがないようになってきたのだけど、そういうときこそ面の皮厚く軟骨唐揚げをいったろうと思います。カシオレは視界に入らなすぎてもはやどこに棲息しているのかわかんないっす。