普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

はじめて会った気がしないんだよな君(チャーハン)と

昨日は出社、今日は在宅勤務としていたわけだけれど、どうしたんだというくらいに仕事をがんばってしまった。というよりもがんばらざるを得なかったというのが正確なところだ。久々にヒリヒリした感じを味わった。いや、もしかしてはじめてくらいかもしれない。しかも週末を挟んだ月曜が本番といういちばん嫌なやつである。ヒリヒリがビリビリに変わって腕の一本くらいもげるかもしれない。

そんな状況であったとしても出社時の醍醐味をみすみす逃すほど余裕を失ってはいない。醍醐味といえば当然お昼ご飯である。ここのところお昼ご飯もマンネリ化してきてしまっていたのでそろそろ新しい風を吹かせたいところ。

思案の末、お昼ご飯は日高屋に大決定した。結局ラーメンかいと思われてしまうかもしれないがあいや、待たれい。日高屋でチャーハンを食べるのだ。どういうことかというと、自分の中の大定番が決定しているお店で定番以外を食べる、という1周回った発想ということである。

僕の中で日高屋といえばラーメン及び酒(しかも朝まで飲んで延長戦の酒)。思えば日高屋のチャーハンには目もくれたことがなかった。というかあの手のお店でチャーハンをあえて頼むということをしないので、日高屋に限らずチャーハン目当てで中華屋に赴くというのがこの日のキモである。

メニューを確認すると当然おわせられるチャーハン。よっしゃ、今日はチャーハン一択じゃい!と威勢よくオーダーしようとしたところで隣のひとが食べているラーメンに目がいく。

「ラーメン…おいしそうだな…」

いやいやいや、今日はそういう日じゃない。これでラーメン食べちゃったらいつもと一緒じゃないか。強い心をもってチャーハンをオーダーするのだと改めてメニューを見返したところ、セットメニューがあるではないか。お、これはと思うもラーメン+半チャーハンというチャーハンを脇役に追い込むセットであることから本日の趣旨から外れてしまう。そもそもそんな量食べられない。

そう思いちょっとしょんぼりしていると、半ラーメン+半チャーハンのセットがあるのを発見。これならチャーハンとラーメンは対等だ。量も大丈夫だろう。なんか餃子3個とかもついていてそれは特に求めてないけど、これしかない!と喜び勇んでオーダーした。

すでに餃子が眼中にない

ラーメンが左にいることに若干の主役感を感じるが、だいぶ良い戦いをしているんじゃないだろうか。あくまでも僕の中で本日の主役はチャーハンだ。

期待に胸を膨らませチャーハンを口に運ぶ。よし、想像していたど真ん中ストレートの味だ。今日はこれを食べにきた、と改めて思うのであった。食べたことなかったのに知ってる味的なね。

その後ラーメンを食べてみたら、なんか思ってたのと違うけどけっこう好きな味で、こちらは食べたことがあって知っているはずだったのに以前よりも好印象を抱いてしまうという結果に。なんだかチャーハンに後ろめたさを感じるのであった。いや、主役は君(チャーハン)よ、もちろん。

一方その頃。寂しそうな餃子。

この日の主役はチャーハンではあったけど、結果的にラーメンも食べられて大満足であった。少食の民としてラーチャーセットに手を出すことは量の観点から禁忌。それゆえに憧憬の念を抱いていたが、こういったチェーン店であれば間口も広いというもの。そういう観点でお店選びをしていくのも良いかもしれないなと思わせてくれたお昼ご飯なのであった。

ちなみに、餃子もちゃんと食べました🥟