普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ユッケ、レバ刺し…あいつら元気かな…

人並みに肉は好きであるという自覚はある。昔だったら何肉が好きかと聞かれれば迷いなく「牛っ!!続いて豚っ!鶏っ!」と、流れるような回答ができていたのだけど、最近は変化が訪れている。

牛の脂がなんとなく苦手になってきたのだ。単純に胃に重い。そうかといって赤身すぎる肉を食べると咀嚼するのに疲労する。

そういったことからなのか、重めの肉ということではなく、さっぱりいただける肉を求めているのだ。有り体に言うとユッケが食べたい。

しかし、今のご時世そう簡単にお手頃ユッケを食べることができないのはご存知のことかと思う。

その元凶となったのが「焼肉酒屋えびす」だ。同店が提供したユッケで大量の食中毒者をだし、挙句亡くなってしまったひとまでいたため、この事件を境にこれまでの基準ではユッケを食べることができなくなった。ついでにいうとレバ刺しもだ。こちらに関しては全面禁止になったのだから咎としてはさらに重い。

食中毒の理由はいろいろあったようだけど、

・業者がそもそも生食用の肉を卸してない

・保管状況が悪い

・現場でトリミングしないで提供

もう数え役満クラスで事故発生率を荒稼ぎしていっているではないか。とりもらし一切なし。生食用の肉の部分は元々の決まり事としても問題はあったようではあるけれども。

にしてもですよ。ずさんにもほどがある管理体制が引き起こした事故であるのは間違いない。

犯した罪は大きいのでそれだけでも全国のユッケファンから袋叩きにあってもおかしくないところであるのに、まー、このえびすの社長、謝罪のクセがすごかった。というかひとをいらつかせる才能ってこういうことなのかなというくらいに心を(悪い意味で)揺さぶってくる会見だったのだ。

例えるなら半沢直樹に出ていた香川照之がめちゃくちゃねっとり謝罪をしたら雰囲気として近いかもしれない。

良し悪しはともかくインパクトだけは相当なものだったので、いまユッケを食べたくなっても「あいつのせいで…!!」と思い出しむかつきをする。いまでも思い出せちゃうのはある意味すごいといえばすごい。

ひとまず故肉(故人みたいなこと)を偲んでユッケの写真でもあげときますか。

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これは馬なんですがね。というかかろうじて馬ならということですがる思いで食べたわけですよ。

ついでにレバ刺しも供養しといちゃいますか。

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これはレバ刺し提供最終日に食べに行った時の写真である。解散ライブに参戦したのと同義だ。一曲(一枚)ずつ終わりに近づいているのだなと、レバ刺しを堪能しながらも終わりに近づいくことをただただ悲しんだ。

もうこれ子供のときなら最後の一枚なんて半日くらい飲み込まないで咀嚼し続けてただろうなというくらいに大事にたべた。もうこの状態でのレバ刺しが食べられないと言うのは悲しさしかない。ないのだけど、焼き鳥屋などにいくと焼き加減を著しく逸脱したレバーが提供されていたりするので今生の別れとなった印象は薄いかもしれない。や、焼き加減間違えちゃってるなら焼き直してもらいますけどね(迫真)。

その点ユッケはそうもいかない。でもユッケも実はユッケダレを近しい素材に絡めればユッケになったりするのかもしれない。マグロなどはもちろんだけれども、この際カンピョウあたりでもいけんじゃないかなって。カンピョウユッケ。こういうこと言い出すとユッケへの愛情薄そ〜と思われそうなので本日はこの辺にしときます。

あとカンピョウユッケって言葉の響きが映画 スパルタンXに出てきそう。

 

今週のお題「肉」