普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

攻めの姿勢でドレッシングに向き合う

うまいものといえば油と塩と糖だ。津々浦々、森羅万象そういうものだと決まっている。

ドレッシングなどその権化ではないだろうか。三つの要素がぎゅっと凝縮されている、芸術品なような調味料だ。

そんなドレッシング、最近お気に入りのものがこちら

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日向夏香る豆乳ドレッシング」というもの。これがなかなかよい。上記のうまい三大要素に加え、酸味まである。ガッチガチの本命をさらに補強しているのである。競馬で言ったらはずれるはずのない本命馬にさらにジェットを搭載しているくらいに間違いない一品なのである。

ふだんはサラダをオリーブオイルと塩とレモンで食べている我が家であったが、一気にサラダが華やかなものになった。モノクロからカラーになったかのごとく。

急進的にドレッシング原理主義のようになったかの表現の仕方だが、オリーブオイル塩レモンも鉄板なのでこれからも登場はするだろう。味の選択肢があるというのはよいことだし、モノクロにはモノクロの良さ、カラーにはカラーの良さがある。なんでもかんでも色がついてるものがよいということでもないのだ。

とはいえ、このドレッシングはやはり魅力的で食卓に頻繁に登場している。そして味わうたびに思うのだ。

これもうドレッシングだけでいけちゃうんじゃないかな、と。

そういうことってあるじゃないですか。子供の頃とかパンにバターぬって食べてるうちに、バターうまーってなって我慢できずにネイキッドなバターにかぶりついちゃうこととかあったと思うんですよ。

もっと上品に言えば「てんぬき」ですわ。天ぷらそばのそば抜きね。ほら、こう言うとなしでもないかなと思えてこないですか。サラダのサラダ抜き、ドレッシングを添えて。イケる。

そういった経緯もあってドレッシングのみで舐めてみたら予想通り「うまいもの」だった。よくわからないけど一勝した感がある。

このチャンスを逃してはいけない。勝ってるときは強気に攻めるべきだ。やらない後悔よりやった後悔だ。

そう思い何をしたか。

はい、こちら!

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そう、こういうことです!

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出会ってしまったお二方。

みりんのソーダ割りとかあるので理屈としてはいけるはずだと踏んだのだ。柑橘の感じも強いし、クリーミーさも飲料の方向性として合っている。

割ってやりましたよ、ええ。

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見てわかると思うが、言ってることの割にはめちゃくちゃ慎重な量でチャレンジした。

見た目はカルピスとかそっち方面的で結構悪くないように見えると思うがよーくみると混ざりきってなかった。

よぎる不安。しかし出来心で生んでしまったこの立ち位置のわからない飲み物を粗末にしてはいけない。

意を決して謎液体を口に運ぶ…

 

困る味〜

 

微妙すぎる味わいであった。まずくもないけどうまくもない。別に生涯味わわなくても後悔しないだろうなって味。

おかしいな。うまいもんはなにしてもうまいんじゃないかなと思ったんだけどな…

あれ〜、あれ〜と思いながらひとます全部飲んだけど、二度とやらないんだろうな。

出会う必要のないお二方を出会わせてしまった。ロボコップVSメカ道士(ふたつの話が並行して展開され、交わることなく終わるという映画があるらしい)みたいにそれぞれの道を歩んでもらった方がよかったのだな。

適材適所。みなさまにおかれましては生きる世界を見定めてよきドレッシングライフを!