普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

シジュホーショーみたいな病名だなと勝手に誇らしくふるまう

件のお股の炎症のこともあり、金曜午前の透析後、結局皮膚科を受診した。

噂ではその皮膚科は、先生は的確に処置をしてくれるがとにかく待ち時間が長く、受付のおばちゃんがわけがわからないというふれこみであった。

待ち時間については文句なく長く、噂に違わぬ待ち時間で、受付をした時点でかなり待ち時間が発生するので1時間半くらい外出してもらうのがよいとすすめられた。

家も近いのでそうできるのならそれがよいと思い、家で少しゆっくりして指定された時間に病院に戻ったのだけど、そこからさらに1時間半の待ち時間が発生した。いやー、長かった。病院の待ち時間というのには慣れているつもりだけど久しぶりにがっつり待った。セミの一生なら羽化後の1日分くらいに相当する待ち時間かもしれない。

個人的にはそこまでめくじらをたてるようなことではなかったのだけど、なかには待ち時間が長すぎて他の予定と合わなくなってしまい受診のタイミングを改めるひとなどもいたようだ。あのあたりの層がクチコミで辛辣なコメントをしてる層なのかもしれない。仕方のない話なのかもしれないけれど。

そして密かに楽しみにしていた受付のわけのわからないおばちゃんだが、まったくもってふつうの対応であった。でも「あ、このひとだな」というのはすぐにわかった。ちょっと独特な雰囲気があったので相性があるのだろう。僕はおばちゃんの特性を引き出せなかったようだ。

そして先生はテキパキと診断を下してくれて診察は秒で終わった。「大丈夫ですからねー、大丈夫ですよー」と何度か言われたのだけど、あんまり大丈夫と連呼されるともしかして本当は大丈夫じゃないんじゃないかと持ち前のネガティヴさが引き出される。その後の経過を見るにたぶん本当に大丈夫なほうのようなので本件に関してはこれ以上深く考えず、指示されたように治療に勤しもうと思う。

結局有給はほぼ病院のためにあてられたわけだけれども、こういうのは初動が大事だと思われるのでむしろ都合が良かったと考えるべきなのだろうな。もともと予定があってとった休みではなかったし。なにかの予定があってとった休みなのにこのようなことになっていたら暴れてしまうかもしれないけれど。

 

ちなみに透析クリニックで診てもらったときから病名はこれなんじゃないかみたいなものがあげられていて、何度聞いても覚えられず「シジュホーショーみたいなやつ」と妻に説明していた。紫綬褒章、いただいちゃいましたか、などと勝手に誇らしくふるまっていたが、実際のところは「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」というものでまったくシジュホーショーにかすりもしていない病名であっというまに紫綬褒章は剥奪された。剥奪とか言ってんなという話であるが。

 

何はともあれ、大事にはならなそうで一安心。ただ、脚の痛みをかばって歩いていたせいで患部と全然関係ないかかとが痛くなってきて歩き方が相当によぼよぼしていて明日の出社のとき、きびきび歩く自信がまったくない。妙によぼよぼ歩いているサラリーマンを見かけたらそれは僕なのでバーガーキングのクーポンとか与えてやってください。

 

週末よぼよぼしながらも少し外にでたのだけど、桜が良き頃合いで思わず写真を撮ってしまった。桜を撮っちゃうっていうのもどことなくおじいちゃんぽさがあるなと思ったけど、心の中では宴会したくてたまらないのでまだまだ錆び付いてはいないんだぜ!と、虚勢をはれるところではっとこうかと思います。あとおじいちゃん写真は寄りとぼかしかな、やっぱ。この写真じゃまだ渋みが足りないか。

はー、ほんと宴会したい。f:id:takian2000:20210329181247j:image