土曜日、知人が働いている飲み屋に行ってみようと思い立ち、ひとりで行くのもなんだからと以前バンドをやっていたときのギターの相方を誘ってみた。しかも、せっかく飲みに行くのだからと日の高いうちから。相方も自制が必要な程度には飲兵衛であるのでお昼から飲んでお互いうっきうきであった。
知人の働くお店のオープン前から落ち合って、軽くひっかけて目当てのお店へ。この日は雨だしそこまで忙しくもなかろうと踏んでいたら、ひっきりなしにお客さんが訪れていて知人は忙殺されていた。飲食店の忙しいときのあの殺伐とした感じ、とてもよくわかるので邪魔にならないように相方とじゃぶじゃぶと焼酎を飲むなどした。
やっぱり元々同じバンドで活動していたメンバーというだけあって、会えばそれなりに音楽の話などもするもので、最近のお気に入りのアーティストなどをお互いに伝え合う。へ〜、気になるな〜と話しているうちに「もう、うちいっちゃおうか」と、相手が女性であればハラスメント案件となり得る発言が飛び出す始末。しかし相方もきっちりおじさんなので事案にはならず、ただの飲んだくれのくだ巻き会場が我が家になったにすぎないのであった。
自宅に到着し、PCで様々な音楽を堪能。したはずなのだけど、この時点でけっこう酔っ払っていたので何を聞いていたんだったかと言われるとふわっふわのふわである。でもじんわりとした満足感は残っているので結果オーライっす。
妻と子も交え音楽を聞きながらも談笑。特に子に関しては最初かなり相方を警戒していたが、ほどなくその警戒を解き、相方の体躯を活かした僕には到底できない肉体系あやしの数々を堪能していた。僕はトークでサービスしていこうかと思います。
そうしているうちに夜も更け、この日は解散。気絶するように眠った。
明けて日曜。前日のはしゃぎぶりの割にはお酒のダメージもほぼなく起床。全然意識してなかったけど、たぶん父の日だ。世間の父の日ってどの程度の温度感で受け入れられているのだろう。僕も妻も早いうちに父を亡くしているのであまり馴染みのないイベントである。イベントとして馴染みがないまま慰労される側の当事者となってしまった。
なんとなくの感じとしては母の日に比べて「とりあえず」感を醸し出しているようには常々思っているが、それが顕著だなと思ったのがこちらである。


このシール。これが近所のスーパーのあらゆるものに貼ってある。写真のパンなんかはアンチョビガーリック風味だし、パパにおいしいもの食べさせてあげてね、もギリで伝わるが、このシールは見境なくあらゆる商品に貼付されているので焼きそばパンにだって貼ってある。
パパ、父の日でもないとおいしそうなもの食べさせてもらえないんか。しかも超庶民的な食べ物ですら。これには悲哀を感じないだろうか。母の日に比べておざなりであると感じるというのも無理からぬ話ではないかと思う。
いや、手厚く労って欲しいとかそういうことではないのだけど、なんだかなと思った次第です。このシールには妻も「父の日にかこつけないで好きなもの食べたら良いよ」と言ってくれていたのでふだんから張り切って焼きそばパンとか食べていこうかと思います。