普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

毎回いちばんつらいタイミングにでくわしているような気がする

前回の記事でに熱っぽくアーマードコアに語っていたのはいつも通り透析の最中のこと。言いたいことも言ったし、透析もちょうど終わったし、さて帰りますかと外に出たときの景色がこれ。

完全になんかよくないことのフラグ立っているよね

雪化粧したマイチャリである。もう化粧というレベルをはるかに超えている。雪がファンデーションなのだとしたら埋め立てくらいには盛り盛りに盛っている状態だ。化粧だったら顔の輪郭変わるくらいに厚塗りよ。透析中、外が見えるわけでもないのですっかり忘れていた。外に出た瞬間今年一番の真顔になってしまったよ。

こんな状態ではあるが、自転車を置いていくという選択肢はなかった。なぜなら次の出社を予定していたからだ。自転車なしで駅まで行くとか考えられない。そのくらいに自宅は駅から遠い。

この時点で雪はまだじゃんじゃかと景気良く降り続けていた。なんなら今回の降雪の中で一番勢いよく降っていた時間かもしれない。

傘は持っているけど、傘さし運転などしようものなら自宅に到着するまでに五体満足いられる自信は到底ない。笑えない程度に怪我をする未来が見えた。そうなると選択肢は以下。

①傘をさしながら自転車を押す

②傘なしで最徐行で自転車にライドオン

前述の通り家までは歩くような距離ではない。ましてやこの雪の中歩いて帰るなんてどう考えても判断を誤った雪中行軍となる。映画になっちゃうよ(八甲田山)。

まあ、②ですわな。最徐行とはいえ歩みの遅い僕が歩いて帰ることを考えれば圧倒的に自転車の方が早い。傘をささないとは言ってもそう長い時間ではないし大丈夫だろう。ちゃっちゃと帰ろう。

そう思って自転車にまたがりサドルの冷たさにひゃっとなりながらこぎはじめたわけなのだけど、まー、進まない。積雪の中無理矢理自転車なんてこぐものじゃないなと走り始めた瞬間に思った。進んだと思っても後輪がすべりそうになってドライビングテクニックが求められるという修羅場が勃発。チャリで雪中ドリフトキメるところだった。

そういうこともあり、わりと自転車を押すことも併用しながら自宅まであと半分くらいといったところで冷えにより手が限界を迎えた。手、ついてるよな?というくらいにはひえっひえにひえて感覚が損なわれていた。

ダメだ、このままじゃ家に到着するまでタダではすまない。なんとかしなければ。と今にも心が折れそうなところにコンビニが。セーブポイント〜と感謝しながら入店した。ガラスにうつる自分はほぼ遭難者だった。頭に雪なんか積もっちゃったりして。

コンビニで身体をほぐして再出発。ここからが大変だった。家に近づくにつれ、ひとがあまり通らない道が増えてくる。大きな通りやひと通りのある道は轍などを利用してなんとか自転車に乗れていたりしたのだけど、家までのラストスパート的な道で、普段なら5分とかからない道中を倍以上かけて自転車を押す羽目になったのだ。

こうしてかなりの時間を費やしてようやく家に到着。つらかったわー。2年くらい前にけっこう雪が降ったとき、さらに前にも同じくらい積雪があったとき、そのいつでも一番降雪の激しい時間帯を移動している気がする。つらい思いしたからそう思ってるだけかもしれないけど、その前後、建物の中から降り具合を確認している時と比べ、移動しているときの勢いは圧倒的だったように思う。ただの体感的な問題かもしれないけれどもつらいもんはつらい。

まあこうしてブログにしたためる程度には自分の中での言及する出来事であると考えればイベントとして受け止められ…るか…?つらくない方向でぜひお願いしたいなあ、イベントは。

結局、次の日は出社予定を在宅勤務に切り替えて、それでも出社しないとできない用事もあったので午後から出社をした。出社時には道もだいぶマシになっていたので、通常通りとまではいかなくてもあまり苦労なく駅までの道のりを進むことができた。

こういう時に在宅勤務できるのって最高だなとは思ったけど、欲を言えば職場から「こんな状態だし、在宅勤務できるひとはしていいよ」の連絡が欲しかったところ。それがなかったのってやっぱりうちの職場だなあと思うのであった。外面はよくするんだけど、こういうとき何もないのよ。

最後愚痴になってしまった。今シーズンのもっとも冬らしいイベントを体験したということで春待ちの日々をこれから過ごしていきたいですよね❄️