普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

垣根であるのか、橋であるのか

バカと天才は紙一重という言葉がある。

たしかにそういうことというのはあるなと思っていた。さらに言えば狂っているひとほど何かしらの才能に秀でているのでは、とも思っていた。

 

しかし、不惑も近くなりそれは違うのかもしれないと感じるようになっている。

天才の副作用としての狂気ではなく、なんのこともなくナチュラルに狂人というのはやはりいるのだ。ただのステータス異常。

いや、ナチュラルに狂っているのだからステータス異常どはないか。ステータス振り分けミス?もしくは人生縛りプレイみたいなところだろうか。

天才かつ狂人の場合はステータス異常と言えるかもしれない。呪いのアイテム装備時の状況が近そうだ。攻撃力がぶちあがる代わりにその代償として呪われる。

 

音楽活動をしていて、なおかつ一応は作曲などもしていた身からすると、狂っているからよい曲を作れるというのであれば、狂ってしまいたいと望むほどであった。

しかし、先に述べたように必ずしもそうではないのだなと。

クリエイティブな現場にいると天才かつ狂人はよく見かける。すぐれたクリエイターはどこかしら狂っていた。

だがいまはしがないサラリーマン。それでも狂ったひとはいる。

そこでただの狂人がいるのだなと思ったわけだ。

もしかしたらその狂人は僕に見えないところでなにかしらの才能を天才的に発揮しているのかもしれないけれど。

すくなくとも僕にはただの狂人だ。

 

でも、考えてみればバンドマン界隈のひとたちだって普段から音楽やってますって札ぶら下げて歩いているわけでもないし、巷に紛れたらただの狂人にうつるのだろうか。

 

それでもどこか突き抜ける部分がなかった僕からしてみれば少し憧れてしまうな。