普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

天気予報の精度、中世なら魔女裁判ものだと思う

なんと言っても雪。今日はそれに尽きるだろう。

もう3月も後半に差し掛かっていると言うのに景気良く雪が降り注いでいた。運良く今日は在宅勤務。雪の影響など皆無…と無双モード突入かと思いきや、子の保育園の送りがあったので風雪吹き荒ぶ中自転車を走らせた。

覚悟はしていたつもりだったが想定の倍辛い。毎回忘れていることなのだけど、こういう日の自転車は丸腰となっているハンドルを握る手が一番ダメージを受けるのだった。園に着く頃には手首から先が取れてるかと思った。

子を預け、命からがら帰宅しいよいよ無双モード突入である。ここから先、雪は窓から見える風情でしかない。好きにやってくれたまえと余裕の姿勢で午前の仕事をこなした。

天気予報によればお昼には止むと聞いていた雪がちっとも止まない。好きにしてくれとは言ったけど、好きにしすぎだろう。遠慮とか我慢とか知らないタイプか。お昼ご飯の時間となっているのに止まない雪に気を揉んだ。

そうこうしているうちに雪は雨に変わってきた。今がチャンスとばかりにお昼調達作戦を遂行。とはいえ、この天気だし近所のスーパーへ。カツ丼とチキンカツのみぞれ煮で迷ったものの、先達の金言「迷ったときは両方」にならい、半ばヤケ気味に両カツを購入。余ったら今日の晩酌で食べればいいや。

お気づきかと思うが食べ切れるわけがない。お昼ご飯は素直にカツ丼だけ食べた。

セパレートタイプだったのでえいやと乗せたらずれカツ丼となった


そして、晩酌時にあまった方を食べればよいかと思ってはいたものの、お腹が満たされ冷静な判断力の中考え直したところ、買ったもの両方同じような食べ物である。カツだし、出汁系の味付けだ。よほどこの手の食べ物を渇望していたのだなと自分でも気づかない深層の欲望を知るのだった。ただの我慢のきかないおじさんですけれどもね。

ご飯も食べて午後の仕事。天気はまだ悪い。雪こそ降ってはいないものの、外に出たくない程度に雨は降っている。仕事の後には透析に行かなければいけない。この雨の中自転車に乗るのは御免被りたい。祈るような気持ちで仕事をした。

すると、先ほどまでの荒天が嘘のように日差しが降り注ぐようになってきたではないか。天気予報では午後から晴れと言っていたけど、どう考えても嘘だろという空模様だったのに本当に晴れた。天気予報、シンプルにすごいな。中世なら魔女裁判にかけられかねない精度だ。

日が差してからは心も平穏そのもの。安心して透析までに残りの仕事を片付けた。今日みたいな落差のある日は特に思うけど、やっぱりお天道様って偉大だなと思うし、日光があるかないかで気温も雲泥の差だ。そりゃ崇め奉る。

雪に雨、曇りに晴れと今日1日で複数の天気を味わうこととなって、なんだか幕内弁当のようだなと思ったのだった。でもやっぱり晴れの一点突破が一番好き。つよつよのおかずで白米食べるみたいな。