てっきり梅雨など過去の話になっているのかなと思ったらしっかり梅雨空だ。いたの?という感じ。今週末くらいに梅雨明けらしいけど、今年の梅雨は仕事してなかったなあ。最初と最後だけちょろちょろってやってますよ感を出して済まそうとしている姿勢が見てとれる。でも、これで水不足とか、不作とかにならなければやることはやったということで要領よく仕事したとも考えられるか。泥臭い仕事ばかりが評価の対象ではない。
そんな梅雨空の本日も子の送り当番。準備をしている段階でこの間の大雨ほどではないにしろ、きっちりと気持ちを引かせる程度に雨は降り注いでいた。「どうすんだよ、これ」と、もう子は休ませて僕も仕事休んでしまおうかななどという思いが心に芽生えたころに雨は小ぶりに。やがて雨は降り止んだ。
このチャンスを逃してはならない。子を自転車のチャイルドシートに詰め込んで雨がふたたび降り始める前にと大慌てで保育園に送り届けた。結果、雨に降られずミッションコンプリートとなったので朝の大一番は快勝と言えただろう。空模様とは裏腹に清々しい気持ちで在宅勤務スタートとなった。
うざおじ(うざいおじさん)が病気で離脱している分の仕事をこなさなければならないこともあって、めちゃくちゃ忙しい。頑張って引き継ぎの資料とか作ってくれていたのだけど、その内容の信憑性がだいぶ怪しいもので、結局いちから作業を行うこととなった。うざおじ、言葉の解釈とか表現が独特すぎるんだよな。鵜呑みにしたら事故るやつだ。
ふだん効率と気分の観点から電話は避けられるなら避けて仕事に励むのだけど、うざおじ案件はその引き継ぎの曖昧さからメール等での確認に限界があり、今日は自分の業務上昨今稀に見る電話魔ぶりを発揮したのであった。
いやだなと思いながらも方々に電話をかけていると、だんだんと口が回るようになってくるのを感じた。言葉に詰まることも少なくなっていき、適切な表現、思い描くことを言語化できたりして、電話も悪くないのかもな、などと思うのであった。でもたぶん明日にはこの気持ちはリセットされると思うけど。
忙殺されて光の速さでお昼休憩の時間に。先週末くらいからオリジン弁当で鶏天丼が発売されているはずだ。月曜から食べたいと思っているのにいまだに食べられていないので今日はそれしかない。今なら雨も止んでいる。軽やかに玄関を飛び出したところ、少量ながらも雨が降り始めていた。
「うーん、まあ行けちゃうのでは?」と、持ち前の楽観的思考で傘も持たずに出かけようとはしてみたが、一応ねと傘を持って少し進んだところで雨氏豹変、サディスティックに水責めを繰り出してきたのであった。
堪忍やー、堪忍やーとほうほうの体で最寄りのスーパーに避難。状況からオリジン弁当へ向かうのは無理だと判断し、戦略的転進をはかりスーパーでのお昼ご飯調達としたのだった。
今日は天丼の気分だったけど、天ぷらは揚げたて以外認めない協会会長を務めているので天ぷらは除外だ。天ぷらってお弁当とかでもわりと”よいもの”のポジションを陣取っているように思うけど、揚げて時間の経った天ぷらってもう天ぷらという食べ物じゃなくなってると思いませんか。具にふにふにをコーティングした何かだ。
偏った思想をもってお弁当をチョイス。抜擢されたのは麻婆丼である。麻婆氏であればレンチンさえできればかつての君(できたて)をいつだって引き出せる。
めちゃくちゃ天丼気分だったのに、麻婆を食べてほくほく。そんな軽薄な男が僕という人間だ。中華料理屋で麻婆を頼むと量が油断ならないのでスーパーのお弁当くらいの量で久々に麻婆が食べられて結果オーライであったかもしれない。
結果的に雨のピークは避けられたのでこちらの面でも結果オーライ。朝も雨を絶妙なタイミングで避けられたし、透析に向かうときも雨は止んでいたので今日は完封だったんじゃないかな。梅雨終盤戦でナイスファイトだったよ、雨氏。