ここ数年、ようやく自分が花粉症であることを認めるようになった。しかし、今年は多少の目のかゆみはあれど、花粉症といえるほどの症状はなかったため「おや?もしかして持ち直した?それとも老いで免疫低下した?」と、事態を楽観視していた。
それが昨日、これまでほぼなかった症状が一気に爆発した。拷問級に目がかゆい。そしてくしゃみも止まらない。挙句耳の穴までかゆくなってくる始末。そんなの本当に花粉症の症状としてあるのかといちおう調べてみたらアレルギー反応として耳のかゆみを起こすこともあるらしい。なんでもありだな。
週末はだいぶ暖かくて、公園に散歩に行っちゃったりして、ベンチに座って「この時期がいちばんよいよね〜」などとのんきなことを言っていたが発言を取り消したい。ちっともよくない。スギを遺伝子レベルでこの世界から葬り去りたいほどに事態は深刻だ。
かと言って、もう今からできる対策もないので嵐が過ぎるのを待つしかない。災害だよ、本当に。
花粉症に完全に陥落した週末から明けて本日は在宅勤務。最近なんだか仕事に余裕がない。常に追われるように仕事をしている。決してさぼっているわけではないのにこの有様ということは、リアルガチの忙しさなのかもしれない。まあ、期末だしな。と、なんとなく時節のせいにして心の安寧を保つこととする。蟹工船乗組員たるものこのくらいの心構えであれ。
週末に比べて今日はそこまで暖かくなく、なんなら暖房を入れても良いくらいだなと思ったりもしたが、不思議なもので、1度暖かくなるとまた気温が下がってもなんとなく暖房を入れるのをためらうものである。別につけたってよいはずなのに。なんなんでしょうね、この心理。結果、うっすら寒さを感じたまま仕事をちぎっては投げるなどした。
そんな中、先週から今月いっぱいで成し遂げなければいけない資料作成に着手し、忙しいながらも日に1時間だけでも進めようと決意し、今日もその作業に取り組んでいた。
作業すること1時間。他にもやらなければいけないこともあることだし、そろそろファイルを保存して別の仕事をするかと保存しようとするもなんだかうまくいかない。何度か繰り返し保存を試み、なんでだろうな〜と「ctlr+S」を押したその刹那、画面が新規ファイルを開いたときの画面に切り替わった。
ちょ…
ちょいちょいちょい…どういうこと…?
違うでしょ、違うでしょうに。そんな操作してないってば!え、なに、これ。さっきまで作業してたファイルどこいった?完全に今日作業したぶん保存されてないでしょ、これ。
言いようのない悲しみをたたえた表情で所定の保存場所へ行き、ファイルを開こうとするも、ファイルがどこにも見当たらない。
え…
え…
まじで…?
もう心臓ばっくばくである。今日の作業が一切保存されていないというのもなかなかのパンチ力であるが、そもそもここまで作り上げたファイルごと跡形もなく消え去っているという意味のわからない出来事となっている。
間違えて上書き保存してしまったとかではなく、そもそもファイルが存在しない。まるでそんなもの最初からなかったかのように。パラレルワールドに迷い込んでいたってもう少し痕跡あるだろうというくらいにまったくファイルが存在した形跡がない。
純白のパワポ新規ファイルを見つめながら茫然自失とし、もう今日仕事やめちゃおうかなと不貞腐れながらもいちおうサポートデスクに問い合わせをしてみた。あれこれと必要事項を伝え、確認してもらったところ、作業を開始した時間くらいまで確かにファイルは存在したとの由。
だよね!だよね!やっぱりこれまでの作業は幻なんかじゃなかったんだ。ファイルのサルベージは可能かとあわせて問い合わせたところ、先週までの作業分であれば可であるとのことだったので、すがるような気持ちでお願いをした。
こうして無事(ではないけど)ファイルを取り戻したわけではあるが、この忙しい時期にこういうの本当に勘弁して欲しい。1時間だけでも作業をしようという努力がけっきょく2時間分の徒労となり、仕事をしていたはずなのに何も生まない「無」の時間がそこに存在した。
しかも原因不明なので、対策のしようがないし、また同じことが起こるのではないかとびくびくしながらの今後の作業となりそうだ。しばらくctrl+S恐怖症になりそうだ。オフィスワーカーとして壊滅的である。
みなさまにおかれましてもファイルの保存には気をつけなはれやということで本日はこれにて。