普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ただでは真面目になれない

今週も月曜出社になってしまっていた。上司がまたミーティングいれるものだから。月曜は顔もむくむしひっそり過ごして透析に行きたいというのになぜまた月曜にミーティングを入れるのか。というかオンライン会議にしておくれよ。そういうのに抵抗ある上司でもないような気がするのだけどな。

決まったものは仕方ないので出社してあれやこれやと出社したときにしかできないようなことをこなしてはみたものの、終業時間を迎えた時に驚くほどなにもはかどっていないことに愕然とした。

なんなんだ、今日は。ふだんちょっとないくらいに余裕がなかったように感じる。ミーティングの準備とかミーティングそれ自体にわりと時間をとられたからだろうか。

その出社の目的そのものであるミーティング、ちょっとダメだしされてしまった。自分の至らない部分を指摘されてしまったので言い訳のしようもないわけだけれど。

改善して次に指摘を受けないようにしようなどと僕らしくもない真面目な感想をもってしまった。怠けの権化ともいえる僕としたことがどうしてしまったのだろう。これは誰かに不幸の予兆が訪れるぞ。たぶん僕が真面目そうなことを考えるたびに誰かの靴紐は切れ、黒猫が目の前を横切り、何もしていないのに花瓶は割れまくっているのだろう。生活に優しくない真面目さである。

けれど僕も大人として怒られるのはなるべく少なくしたいので誰かの靴紐をばんばん切りまくり、花瓶だってポルターガイストばりに割りまくり、絶え間なく黒猫が目の前を横切るほどには真面目に仕事をしようと思う。

絶え間なく黒猫が横切るのは考えようによってはたまらないシチュエーションとも言えるかもしれない。黒猫との間に絆がうまれる可能性だってある。そしたら家に招き入れて切れた靴紐で黒猫をじゃらし、割れた花瓶は危ないのできちんと片付ける。

僕がめちゃめちゃ真面目になることによって誰かの生活に黒猫が定着するのである。常に靴の紐は切れているし、花瓶も割れ続けるわけだけれど。

しかしそこは紐のない靴を履いてもらえばよいし、割れる素材の花瓶を使用しないでいただければ絶え間なく横切る黒猫だけが残る。脱法不幸の完成だ。

僕の頑張りのせいで不幸が訪れているのではないかと感じられる皆様方におかれましては上記ご対応をご検討願います。

 

不幸の予兆というのを調べたら大概は眉唾ものというか、どう結びつければそうなるのかというようなことが大半ではあるのだけれど、その中でも

「キッチンの排水口をいくら掃除しても水が流れない…誰かに恨まれてるかも」

というものはひときわしらんがな感のある予兆であった。掃除が行き届いてない可能性もある。というかクラシアンを呼べ。

百歩譲って何かあるとしてもなんだかもうそれ呪いなんかの類じゃないの?クラシアンマッチポンプでやってるんすよ。水流れなくして修理にいって代金をせしめる。いやー、悪どいですな、呪いまでかけて。

とか具体名だしてると怒られそうなのでこのへんにしときます。

 

真面目に過ごして誰かの黒猫を召喚しまくっていこう。不幸の予兆なんだけど。