普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ハッピーフィーバー おれ

何はなくとも今日は僕の誕生日なのだけど、なんと発熱している。

この1週間くらい子が発熱したりしていて、危ないかなあなんて思いつつも必要以上に対策もしていなかったらこのザマである。

そして昨日、なかなか熱が下がらない子を心配してくれた近所のかかりつけの町医者が大きめの病院を紹介してくれ、そこできちんと検査までして「風邪ですね」のお墨付きをいただいた直後のことだった。

子は有名どころのウイルスはすべて陰性だったのでたぶんうつっていたとしても重篤なものではないだろうことが予想されるが、なにせ誕生日である。

この年齢になれば誕生日で浮かれるなんてこともなくなってはくるのだけど、今日カクヤスで水を頼むついでにちょっと良いウイスキーを買っていたのにこの状態では飲むわけにもいかない。せめもの非日常の演出が潰えてしまったというのは遺憾にもほどがある。

そもそも、今日は午前中に用事があったので仕事を休んでいたのだけど、職場のうざおじ(うざいおじさん)がのっぴきならない状況で入院となったらしく、何も言われはしないけど救援信号が発せられているような気がしたし、何よりも週明けの僕自身のために少し雑事を片付けねばなるまいと午後から家で働いた。思えばそれがケチのつきはじめかもしれない。

それでも仕事はまずまずの成果で終え、いつもよりも遅い時間に透析クリニックに到着。透析をスタートした。ふだんであればこのタイミングでブログを書くのだけど、どうもノってこない。ただ単にネタがないとかそういうことでなく、単純になんか身体に違和感が…

最初のうちはまあそんなこともあるやなと気にせずごろごろしてしまおうと開き直っていたのだが、徐々に身体の火照りを感じるところからのちょっとしたゾワゾワ感を感じるようになってきた。

この頃はまだ軽微なものだった。とはいえ、発熱疑いの状態で透析を終えて、家に帰ってから発熱が発覚したらまったくの未処置のまま一晩を過ごさなければならない。多少の気まずさはあるけど、看護師さんに正直に症状を告げよう。

「気のせいならいいんですけど…熱があるかもしれません」

僕の発言を聞くや否や体温計が用意された。すぐさま脇にイン。緊張の瞬間を待ち侘びる。体温計測完了のアラームが鳴った。

36.7℃

へ?まじで?こんなもんか。いやはやびびらせやがって。「疲れてたのかもしれませんね〜」なんて言ってふたたび通常モードに移行した。

その後、おなかがいたくなったりしながら透析が終わるまでの時間を過ごしていたのだけど、やっぱりどう考えても身体の調子がおかしい。さっきまであったゾワゾワ感が明らかに寒気になっている。気を抜くとがたがた震えている。布団をかぶっているのに。

この状態、今年の初めにコロナに罹った時と似ていてめちゃくちゃ焦った。これはもう何もないわけがない。看護師さんが「透析終わりに念の為に計りましょうか」と置いていった体温計に手を伸ばし、ふたたび検温の儀を執り行った。しばしの後、鳴り響く審判の音。

38.2℃

やっぱり〜。やっぱりじゃんかよ〜。あんなにがたがたしていて熱も何もなかったらむしろ風邪なんかよりもっと大ごとになってるところだったよ。むしろ順当。安心したまである。

しかしここは病院である。これには看護師さんも少しの焦りの色を見せ、当直医を呼びに行った。

医師が駆けつけ、その手に持つのはロング綿棒。あれですか。あれをやるんですか。でももう観念するしかない。むしろこの状況で鼻ぐりぐりをやられない理由がない。こうして2024年、2回目の鼻ぐりぐりの刑に処された。

前述の通り、子の病院に付き添って基本的な抗原検査を行い、その他検査も行いそのほぼ全てに陰性判定が出ている。それはコロナも同様。これでもしもがあったらどこでうつったのかとんと検討がつかない。そして年始のような一家全滅は避けなければと結果待ちの時間、最悪の場合を想定した。

結果、今こうしてブログ公開しようとしているくらいなので陰性だったんですけどね。要はただの風邪でしょうねと。カロナール飲んで家に帰ってきたら熱もほぼ下がって今通常運転だし、寒気もゼロです。

やっぱり透析中に告白しておいてよかった。軽めのものとはいえ処置をしてもらえたし。でもやっぱり今日お酒を飲むわけにはいかないのでかなり久しぶりの休肝日となったのでした。もしかして身体がこれを求めてた?

まあこれも引きっちゃ引きよね