普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

インスタントは下位互換ではなくパラレル

連休初日、めちゃくちゃ久しぶりに職場の定年派遣おじさんの家に遊びに行った。口実としてはかなり前におじさんに貸していたPS3(本体)を返してもらいに行くということで。

もう何年前だったか忘れてしまったけど、おじさんが突然バイオハザードをやりたいと言い出したので、それならばと本体を貸していたのだ。僕はバイオハザードは持ってなかったのでおじさんは自前でバイオを調達し、攻略本まで買ったらしいけど「なんか違った」らしくてまったくプレイしなかったらしいけれども。

それにしてもPS3って信じられないくらい重い。持っていく時も重いと感じたはずなのだけど、体感として当時よりも重く感じたように思えた。それは僕が単純に衰えたのか、その当時よりも世の中の物品の便利化が進み軽量化の傾向が進んだため「いまどきこんな重いもんない」と感じたからかもしれない。もしくはその両方。どうであったとしても貸した当時と本体重量の印象が変わるくらいには時が流れているということわなないてしまう。

ところで、散々重い重いと言っているPS3(初期型)の重量は5kgだそうな。数字で言ってしまうとなんとも微妙なところではあるが、酔っ払っている状態でお米5kgを持ち運べと言われたら絶対に嫌だろう。もしくは2リットルペットボトル2本と500mlペットボトル2本を買い出しに行かされるとか。これの方が具体的でより嫌だな。酔っているときは2リットルペットボトル1本だって持ちたくない。

そんなPS3の重さに打ちひしがれながらもおじさん宅での飲みは絶好調。とはいえ、帰りのこともあるのでそこそこの飲み具合で夕方に切り上げるという快挙を成し遂げる。そして帰りの電車で座ったら絶対に寝てしまうなという酔い具合であることを自覚しながらも誘惑に負け着席。寝ちゃったらまずいなあ…などと思いつつまんまと寝る。が、全40分ほどの道中のうち35分寝て最後の5分で目覚めるというファインプレイ。これだけでこの日はよくやったと言える成績だ。

帰ってからも上機嫌で過ごし、飲み直そうとしたところで力尽き果てた。

 

明けて日曜。前日に飲んだ量のわりにはきちんと元気で朝ごはんのため冷蔵庫を物色する。ちょこんとたたずむナイスアイテムを発見。

ガンダムの色合い

ペヤングのチルド焼きそばバージョンである。家で調理する焼きそばというのが実に休日のご飯っぽさがある。しかもペヤングということなので間違いはないだろう。

調理方法を確認するために裏面を確認。

まあ変わったことは…て、え…?

これは

この注意書き、昨今の風潮から本気の注意なんだか冗談で言っているんだかわからないラインである。ふつうはやらんだろをあえて言っておかないとそこを刺される世の中なので思わず真顔になってしまう。でもイラストのうえの「まろやか〜」の特に「〜」の長音記号からギリでユーモアなのかなと受け取っておくことにする。

ちなみに内容物はこんな。

ソースは完全にペヤングではあるのだけど、麺があまりにも麺すぎて強い心を持たないとこれがペヤングであることを見失ってしまいそうだ。あと、ペヤングペヤングたらしめるもののひとつとして、かやくのキャベツがあるのだなと気付かされた。あれはけっこうペヤングっぽさだと思う。

ペヤングっぽさを欠いているなあと思いつつも具なしも寂しいので家にある野菜を適当にインして調理したものがこちら。

焼きそばだ

もうこうなってくるとペヤングってなんだったっけという様相である。焼きそばとしては良い塩梅のものではありながら、ペヤングとしては正しくないような気がする。実際食べてみるとおいしいのだけど、ペヤングを食べているときのばっちばちのジャンク脳にはクロックアップしない。きちんと食事だ。

食事としてきちんとしているはずなのに、ペヤングってことならやっぱりインスタントのあれを食べたいかも、という贅沢したからこその結論に至るのだった。

こうなってくるとペヤングがマルちゃんのチルド焼きそばを完コピしたというカップ焼きそばも気になってくる。お店で見かけているうちに買っておけば良かったな。今手に入らないんだろうか。

 

連休のわりには連休っぽいトピックスもなく過ごしたけど、このくらいの温度感が疲れなくてちょうどよいのかもしれない。