中華って明確に好きだし、食べたら「こんなうめえもん滅多にないな」と思うくらいにむっほむっほと貪るのだけど、お昼ご飯に登場するタイミングはそう多くない。
その最大の理由が提供される量の問題である。オフィス街の街中華的なところって質より量みたいな勝負しているところが多いと思うのだ。なにも質の良い中華を食べさせてくれというようなお行儀のよいことを言いたいのではなく、単純に量が多い。お残ししたくない。
昨日は10年に1度の”お昼ご飯に酢豚を食べたい日”が訪れていたが、上記理由から食べたいものは明確であるのに行き先を決めあぐねていた。酢豚って知名度はあるしそこそこ人気だってあるとは思うのだけど、コンビニで弁当として取り扱われるかというそうではない。どうしたもんかと投げやりな気持ちで適当な街中華と行きずりの酢豚をキメそうになっていたところで電撃が走った。
バーミヤンが…あるじゃないか…!!
そう、バーミアンかバーミヤンで迷うことでお馴染み、ファミレス中華の雄である。今年になって職場の近所にオープンをし、オープン間もない頃にチャーハンを食べに行って手堅い勝利を手にしていた。
戦場は決まった。下調べは入念にしていこう。行ったは良いけど酢豚がないなんてことがないように。んなアホなとお思いになる方もおられるだろうが、僕はその手のしくじりを頻繁にやるタイプの人間である。チェーン店のよいところはネットで調べたらきちんと情報が出てくることだ。食べログとかを差し出されて「うーん…いける…か!!」と調べたわりには博打気分から抜け出せないということにならない。
きちんとバーミヤンのオフィシャルサイトに辿り着き、グランドメニューをアナライズ。酢豚を確認、ロックオン。しかもケチャップ系の酢豚ではなく、黒酢酢豚だ。まさにこれを食べたかった。これはもう今日のお昼ご飯も勝利確定に違いないとうっきうきでバーミヤンに向かい黒酢酢豚と対峙することとなった。
僕のことだから行ってはみたもののいざ頼もうと思ったら品切れ、くらいはあるかと警戒していたが、こうして無事出会いを果たしている。これは何かあるのでは…?そう思いひと口食べてみたところ…
思っていた黒酢酢豚の味とはちょっと違うかな…?
というなんだかとても煮え切らない感想をもってしまった。いや、おいしい。おいしいのよ。白米わしわしかっこむ系の味であることには違いない。ただ期待していた味とちょっと違った。うーん、なんでだろう。
と、きちんと考えたところで気づいた。僕は酢豚自体は今までの人生で多くはないとはいえ、何度か食べたことはあるが、黒酢酢豚はこのタイミング以外ではそう多く食べていない。というかバーミヤン以外の黒酢酢豚は1店舗しか食べたことなかったことに気づく。要はその店舗を基準としての”黒酢酢豚が食べたい”のお気持ちだったのだ。というかもう”酢豚”ではなく”それ”という気分だったのかもしれないな。
酢豚に対しての経験値がいまのところ不足してるために起きた今般の事態。そして同時に酢豚の見聞を広めることとなったので、今後バーミヤン酢豚を思い出して食べたくなる日もあるだろうと思う。そういう面でよきお昼ご飯だった。
ちなみに、酢豚にパインは入っていて大丈夫派です。