普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

文学フリマ東京36に行ってきた

タイトルずばり。文学フリマに行ってきた。

普段はこういったイベントに興味がありつつも、会場での立ち振る舞いなどを想像し、どう考えても心の安寧を保てる気がしなかったので赴くことを見送ったりしていた。しかし今回恋するメンヘラの想いよりも重かったその腰をあげたのにはきちんと理由がある。

はてなブログさんが文学フリマに出展し、そこで配布する「文学フリマ東京36配布本」に僕が過去に投稿した記事を掲載してもらえるというのだ。それはもうありがたすぎるので是非とも配布されるブツをいただきたいというのがその理由であった。というかなんかはてなブログ”さん”って「さん」づけしてしまっているあたり白々しいけど、大人ってそういうもんだよね。

ちなみに掲載していただいたのは以下の記事。

ボヤってのは経験しておくものですな。あのときのヒヤリハットが今後の自己肯定感ちょいあげに寄与するとは。あと何度も言うけど当時の同じマンションの友人がいなかったら思い出話になんかできていなかったかもしれないので重ねて感謝申し上げる。

その普段参加することはないこの手のイベント。結果から言えば行ってよかった。ここ数年ひとが集まること自体御法度になっていたし、多少緩くなっても何か心にいつも盛り上がりきれない心の引っ掛かりを感じていたが、この日は違った。

ひとの数もさることながら会場が熱を帯びていた。久しぶりの”現場”を味わえたような気がする。その盛り上がりようはさながらフェス。というかたぶん創作物としてのジャンルは違えど同好が一堂に介して、それを楽しむオーディエンスがいるわけなのだからフェスと言って差し支えないのだろうな。なんならものが文学でありながらフェスっぽさを醸している方が音楽でストレートに盛り上がるよりも尖った感じすらする。

そんなことを思いながらひとまず、はてなブログさんのブースを目指して会場の波に飲まれながら移動。ブースに流れ着いたものの、持ち前の人見知りおじさんが発動し早速うろたえる。しかしせっかくここまできたのだからと思い切って配布物を所望である旨を伝えるとスタッフさんが快く対応してくれた。感じの良いスタッフさんでよかった。

ゲットだぜ!

受け取りながらももじもじおじさん発動中なので一言、二言会話をしたものの、特に気の利いたことも言えることもなく心の中でl「今後ともどうぞよしなに」と思いつつその場を立ち去った。スタッフさんありがとうございました。

その後イベント全体を見て回ったのだけどすごい数の出店数で文学というのはかくも自由なのだなと思い知らされた。

中には興味をそそられるものもあったのだけど、こう言う場でのお作法もわからないし、そもそもいきなり知らないひとに話かけるのとかめちゃくちゃ緊張するのでひとまずどういう創作物があるのかを眺めて歩くにとどまった。次回は興味のあるものをきんと購入することを目標としようかと思いやす。こんなんで普段どうやって仕事してんの?とか思われるかもしれないが、仕事はなんだか割り切れちゃう不思議。

ひととおり会場も見て回れたし、久々の人混みにも疲れてきたところで帰路に着く。ちなみにどれくらいの人混み感だったかというと朝7時くらいの中央線上りくらいの混雑具合だった。

フェスだなーと思えるところは開催されている会場もその理由のひとつとなっていたと思う。会場は東京モノレール流通センター駅から程近い展示場で、その駅名が表すように付近は物流街でイベントでもなければ仕事以外で訪れるひとは皆無であろう。そこに訪れていると言う非日常感が”ハレ”の雰囲気をより一層感じさせてくれたのかもしれない。

遊びに行く時に横切る物流街ってけっこう好き

あと、単純にふだん乗らないモノレールでテンションがあがってしまっているのもあるようね。モノレールといえば舞浜から王国に行く時くらいしか乗らないですからな。

そういったわけでお出かけ感あふれる休日で満足な1日なのでした。そのきっかけをくれたはてなブログさん、重ねてありがとうございました。