普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

中国からの身に覚えのない荷物

夕飯の材料を買いに出かけようとした際、ついでに郵便物の確認をしようと郵便受けを確認した。入っていたのは出前寿司のメニュー、どこかのマッサージ屋の割引のチラシ、そして見慣れない白い包の郵便物。ん?郵便物…?

はて…?

いま特にネットで買い物をして到着待ちのものはないはずだけどなと心当たりがないながらも妻の頼んだものかもしれないしととりあえず開封してみることとする。というか国際郵便?どういうこと?

内容物はこれだった。

真珠っぽい何か…?

ますます心当たりがない。見た目は真珠っぽいが明らかにチープである。本物の真珠を触ったことがないので絶対に偽物と断定はできないけれども、良いものというのはずっしり重いものである。この軽さは偽物の軽薄さだと僕のこれまでの人生経験から判断した。

なによりこれですよ。

これは

失敗したゆで卵みたいになっている。茹でるときに殻が割れてしまって割れ目から白身がはみ出てきてしまって変な火の通りかたしてしまったときのあれだ。こういう雑さ、かの国という感じがする。せめてもう少し疑わせてくれとすら思う。

ブツを妻にも確認してもらい、我が家に届くはずのものではないことが判明。しかし宛先はばっちり僕のものだし、電話番号まで記載されている。僕宛に送ってきたということは間違いないようだ。これに関してはシンプルに気味が悪い。

しかし心当たりはまったくない。端的に言って詐欺的なものだろうなと訝しんだがこの手のものは放っておけばよいと相場が決まっているので放置とすることとした。仮に後日請求書とか届いたらそれはそれでおもしろいしきっちしり然るべきところに通報して縛についてもらおうではないか。この失敗ゆで卵で金とろうとはふてえ野郎ですけれども。

放置はするけれどもとりあえず入手できる情報は入手しようとネットで同様のケースがないかを検索したところ似たようなことは起こっているようだった。ただ、届いたものは真珠っぽい何かだったようだけど、本来届くものの代わりに届いたというケースであるようだった。楽しみにしていた注文品が来たと思ったらこれだったりしたら修羅と化すな、絶対。あとは身に覚えがないのに謎の種が中国から届く、というケースもあったようだ。生物はちょっと怖い気がする。失敗ゆで卵でよかった。

と、ここで思い出した。最近発送元が中国であるものを注文したのだった。が、それはキャンセルしたはず。散々待たされた挙句「その品なかったわ、代わりにこれどう?」という提案をされたので「金返せ」となった経緯がある。本当に返金されるかどうか怪しいものだと思ったがきちんと返金もされたのでちょっと忘れかけていた。

思い当たることといえばそれ以外は本当にない。その注文のときの情報を利用されたと思って間違いないだろう。正直なところ発送元が中国とわかっていれば避けたのに迂闊だった。詐欺請求書を送ってもらうのは一向に構わないけどクレカ情報とか大丈夫なのかな。しばらくは利用情報を注視しようと思う。

ネットで調べたところ、詐欺的なものだろうという憶測はあったが、そのものずばりの情報はなかった。目的が不明すぎる。この記事も"中国からの見覚えのない荷物が送られてきた件”のふわっとした情報に追加されることとなるのか。検索してたどり着いた方がいらしたら有用な情報とかなくて結局「謎だよねえ」で申し訳ねえです。あ、でも法律が変わったとかで注文していない身に覚えのないものが届いたら捨ててしまって良いそうな(この記事唯一の有益情報)。

いくつかの検索結果の中には「注文した品がなくてなくてごめんね。返金するし、これもあげるから!」と脈絡なく送りつけられたもの、と結論付けているものもあった。

それはちょっとなあ…とは思ったけど、それが真実ならこの荷物の送り主はプレゼントスキルゼロの鋼の心臓の持ち主に違いない。