普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

QOLあげてくれる気がする紅茶泥棒

最近食べ物のことしか書いてないのだけど、これまたえらくおいしいものを手に入れてしまった。

ジャムとは似て非なるもの

レモンカードという逸品。数年前に近所の紅茶屋で売られているのを目撃し、物欲しそうに眺めていたら店員さんが味見をさせてくれ、そのうまみにたまげたという経緯がある。だいたい1,500円くらいするのだけど、当時の僕は「おいしいけど…ジャムでしょ?ジャムに1,000円以上出すのもなあ…」とその当時は価格とその価値について自分の中で折り合いがつかず、購入には至らなかった。

だがそれは大いなる過ちだったのだ。まずカードはジャムに非ず。ジャムとは果物と砂糖を煮詰めたもの、カードはジャムにバターや卵を加えて煮詰めたものであるとのこと。ジャムより手が掛かっているし、材料もゴージャスだ。要はジャムの上位互換ということである。その手間と材料費が価格に転嫁されているのは納得させられるものであるが、数年前の僕はそのあたりよく理解していなかった。

しかし今は違う。「これは良いものなのだ」と自然と理解するに至っていたのだ。まあ正直なところ妻と話しているうちになんだか猛烈にレモンカード欲がもりもりと湧き上がってきて衝動買いに近い形で購入したのだけど。

今はその用途についてあれこれ試行錯誤しているところである。基本的にはジャムに準じた用途が無難というかマッチしているものと思われる。すなわちパンなどに塗りつけるという用途である。その中でも小麦粉界隈の貴公子、スコーンにあてがうと今後の人生どうでもよくなるくらいにおいしい。

ひとをダメにするペースト

他にも色々と活躍の場あるに違いない。これからの活躍に期待。またしても写真を撮るのを忘れてしまったけど、中身は栗きんとんの栗本体の周りのトロッとしたやつみたいな感じ。

ちなみにこのレモンカード、紅茶屋で売られていたくらいなので紅茶との相性が抜群に良い。紅茶に入れてしまうのも良いと思うし、ちびちび舐めながら紅茶を飲むと紅茶とレモンカードを交互に口に含み続ける永久機関となる。紅茶が捗って仕方ない。水分摂取を制限される透析患者には注意が必要だ。それにしてもこの動作、何か似ているなと思ったら塩で日本酒を飲む所作に似ている。通っぽさがあるような気がする。もはや風情。

最近あまり外出もできないのでおいしいものを家に呼び入れ楽しむということが結構よい発散方法になっている気がする。おいしいものを摂取していればわりと上機嫌でいられるタイプでよかった。

みなさまにおかれましてもこの紅茶泥棒をば是非お手元に。QOLがあがったような気分になるので大変におすすめでございます。