普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

行き着く先は記憶のクラウドサービス

記憶力の低下が顕著だ。認めたくなくても認めざるを得ない程度には自分でも自覚できてしまっている。単純な加齢というのもあると思う。悲しい。

いや、他にも理由があるはずだ。そうに違いない。いやそうであってほしい。まあ話だけでも聞いていってくださいよ。

まず、脳内には保存できる領域、つまり脳内ストレージが存在し、そのストレージはひとによってその容量が異なっていると思うのだ。みんながみんな一律に大容量であるとは思えない。いくら情報を保存してもなかなかいっぱいにならないひと、逆にすぐにメモリーがフルになってしまうひと、それぞれ存在する。

スマホのストレージも容量がぱんぱんになってくると新しい情報を保存できなくなるばかりか動作も遅くなってくる。その状況が人間でも起こっているのではないかと考える。

そこを考えると僕も四十路。まあまあ脳内ストレージの使用期間も長期間になってきた。保存可能jな領域が少なくなってきたので新しい情報を書き込めなくなってきているのではないかと思うのだ。そう、記憶力の低下はストレージのヘタリ、かつ保存領域の不足によるものということである。

たぶん整理整頓などができるひとであれば記憶をうまく捨てたり消去しつつ保存領域を確保して新しい情報をまた蓄えていくのだろうけど、僕は信じられないくらいに掃除ができない。さらに断捨離が最もこの世で苦手といえるほどに物を捨てられないタチでもある。

そういう人間の脳内なので、脳内もいらんもんが捨てたり消したりされずに残りまくっているので新しい情報を保存できない=物覚えが悪くなっているということだ。最悪上書きでもできればまだマシなのだろうけど、そういった小器用なこともできない。もやもやする記憶は脳内の端っこの方に追いやってスペースが出来たような雰囲気を作り出してそこに新たな記憶を配置していく。この手法は部屋の片付けが本当にできない人間のやるやつである。

うまく記憶の整理をできるようになるというのはそれだけ割り切った気持ちの人間になるということなのかもしれない。不必要な記憶はさっさと手放してしまえたらそれがベストである。

と、まあそれは当然のことであるし、片付け上手さんの発想である。しかし片付け苦手眠はそういう要領の良いことができない。

ではどうするか。足りねえんなら拡張しちまえばいいんだよ!と物理に訴えるというわけである。リアル片付けで具体的に言うと物が捨てられないならレンタル倉庫などを契約することがそれにあたる。やっちまったんだよなあ…すまん、妻。

脳内でいうならメモを取るなりなどが物理的拡張にあたると思われる。それも有用ではあるが、ここはひとつ現代的にいきたい。いっちょクラウドである。それしかない。脳内記憶を外部記憶に頼るのだ。当然まだ実現していないので誰かやってほしいなというご提案となります。レッツ開発!

はい、ここまでが記憶力低下おじさんの言い訳タイムでした。記憶力は低下していくのに詭弁みたいなのばかり言いたくなるのも加齢なんでしょうな。

脳内を表現するのに適していそうなオブジェ