普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

目的地のない散歩は徘徊というのかもしれない

散歩が好きだ。特に知らない道を歩くのが最高に楽しい。土曜はあまり天気は良くなかったけど知らない道を求めて近所をさまよった。

”知らない道”とは言ってみたものの、普通に考えれば知っている道より知らない道の方が圧倒的に多いわけで、それは近所といえども同様。ただ、目的地を設定して散歩をするとどうしてもルートが固定されがちで同じようなルートを通ってしまう。

そういったことから今回は目的地を設定せず、知らない道を歩くということをメインテーマとして散歩してきた。散歩にテーマもなにもあったものではないかと思われるかもしれないけれども、意外にこういうのって大事かと思うんですな。

地図を眺めてほぼ未踏のエリアをチョイス。妻とともに歩き始めた。

わざわざ選んでいるのだから当たり前だけど、まったく知らない道。でも景色としては特別ではない。その曖昧な風景を楽しんだ。

こういう裏道的な小道とか最高

ほどなく公園にたどり着く。なんの変哲もない公園ではあるが、見慣れない設置物を発見。

時計仕掛けのオレンジにこんな置物あったんじゃないかな

遊具…?なのか…?色々謎多き物体である。この手の公園設置物は何かをかたどったものが多いと思うのだけど、これに関してはそもそも何かわからない。そのうえ形状にこれほど特徴がありながらもその用途も謎だ。このくぼみにおしりをはめるのかもしれない。そうするとベンチ?でもそうなると上部の突起の意味がない。いや、そもそも突起に意味などないのかもしれない。というよりもこの物体に意味など求めてはいけないのかもしれないとすら思い始めた。この思考プロセスはまさに哲学。この場に留まったら脳が焼き切れる。哲学からの逃亡を計った。ほんとなんだか謎なんで用途知っている方がいれば教えていただきたい所存です。

哲学から無事逃げおおせた後、妻の空腹を確認。ここで目的地を設定することに。あまり立ち入らないエリアの良さげなダイナーがあったのでそこを目指す。

お店に到着しワインとバッファローチキンをオーダーした。

勝利確定。圧勝。

鳥の手羽大好きなんす。特に手羽元。大好きだなと思いながら人間でいうと上腕ということかと考えなくてよいことを考えながらむしゃむしゃ食べた。

ちなみにバッファローチキンってなぜ鳥なのにバッファローなんだろうと思って調べてみたところ、ニューヨークにバッファローという地名があるらしく、そこ発祥の料理だからなのだとか。フルスイングで水牛かと思っていたのでひとに言う前に知っておけてよかった。富士宮焼きそばみたいなことかと思えば腹落ちしやすい名前だ。

妻は空腹を満たしたし、僕は昼間からお酒を飲めて満足ということでのんびりと帰宅した。最近昼にゆるくお酒飲むのにはまっているのでなかなか満足度の高い過ごし方であった。

かなり平和に過ごしたので夜はきっちり丸山ゴンザレス氏の裏社会ジャーニーを視聴して心を澱ませておいた。このバランス感覚が大事よね。