普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

怠けるのにだってお金と覚悟が必要だ

ウーバーイーツは怠ける代金を払うつもりのある者だけが利用するサービスなのだなと思う。

今日は家在宅勤務の日。お昼ご飯をどうしようか朝から考えていた。今の家は都心の中でも珍しい陸の孤島ぶりを遺憾なく発揮している立地で、お昼ご飯を買いに行くだけでも自転車を駆らなければならないので心が折れることもしばしば。かといって自分で作るのは気が乗らない。仕事中は誰かが作ったご飯を食べたいのだ。

そういった怠けの境地からたどり着くのがウーバーイーツなのだけど、実店舗を利用したことがあるお店だとその価格の差にいったんひるむ。店によってまちまちだけど3割くらい上乗せされているうえに手数料や配達料金などもかかってくるのでなんだかんだで店舗で食べるときの倍くらいかかっていると思う。

それなのに。ああそれなのに。頼むのです。ウーバーイーツのデリバリーを。「おわ、結構かかるもんですな…」と僕の中の経済観念担当のチェックが入り、カンペで「NGでは?」と指示を出してくるのだが、やっちまえばこちらのもんだとカンペ無視でぽちっとするわけである。強い怠け心を持ってこそ成せる蛮行だ。

蛮行も平時に横行すれば問題行為だが、緊急時にその行動は勇者たり得る。空腹は緊急事態だ。よってウーバーイーツぽちは英断であったということだ。そうしてください。買いに行くのは面倒だけどすた丼食べたかった。

改めて見ると乱暴な食事だな…

肉を食べたい、カレーも食べたいという思いから相盛りをオーダーしたのだけど、こうしてみると沼のほとりのようである。肉の大地からカレーの沼へ入水できそうだ。カレーが深え。や、おいしいんですけどね。

ちなみに僕はこの量を1食で食べ切ることができるほどエネルギッシュな胃袋を持ち合わせていないので2食にわけて食べる。「まあ2食分だしな…」という言い訳もできることが怠けを援護射撃しているのだ。経済観念担当など簡単に打ち抜ける。

無軌道な食事を終え午後の仕事に戻り午後に毎月開催される特に必要のなさそうな会議に向けて仕事を片付ける。今日は朝一番からなんだか慌ただしく、そのうえ同じ島の、声がちょっと間寛平に似ているひと(おじさん)からよく電話が掛かってきた。かんぺいちゃんは僕が電話に出ると「はぁ…(吐息混じり)お疲れ様ですー」と1回イったんじゃないかなという声を出す独特な電話の掛け方をしてくるので毎回電話に出るたびに「お、1回イった」と密かに思っている。ひとに恵まれた職場だなあ。かんぺいちゃんは良いひとです。

定刻に会議は開始されたが毎月同じこと言っているような内容で途中で飽きてきた。web会議であることを良いことに普通に自分の仕事をしていた。これは在宅勤務&web会議のめちゃくちゃ良いところだなと思う。

昔から要領良くというのが苦手だけれども、家で仕事をすることによってお昼ご飯は満足できるものを食べ、必要のない会議は聞き流せるのだから現代最高。

ただ、ウーバーイーツの価格にひるむことがないくらいには人間として成長したいなと思っております。