普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

500年生きて無為な時を過ごしたい

あー、500年くらい生きてえ。そんで無為な時間を過ごしまくりたい。

スマホにメモがあった。最近深酒すると記憶が曖昧になるので酔ったときの思いをメモしている。冒頭の一文はそれということだ。残してどうしようかと思ったのかは謎だが、そう思ったのは覚えている。こういう時に限って覚えているんだよな。そもそもメモをとろうと動ける範囲のうちはわりと大丈夫なのかもしれない。

それはさておき500年生きたい問題である。人間、寿命が短すぎるとは思いませんか。よく生きたなというところで80年。短い。

短い人生だからこそ頑張るんだ、頑張る必要があるんだというのもごもっともだが、そういった高邁な精神をもっていれば冒頭の思いは生まれてこない。僕は気がすむまで存分にだらだらしたいのだ。短い人生と理解しているからこそ、そうそうはだらだらしていられない。ではどうすればよいのか。そう、寿命が伸びればいいじゃないかという発想である。

500年もあればだらだらしながらも時代の変化を見届けることができるだろう。そうなればそこにいるだけで生き字引きだ。ひとまず生計はそれでたてる。地球のコンサルとかなんとかいってあとは口八丁でどうにかする。

でも真面目な話、長生きして時代の変化を見届けるというのはできることなら本当に体験してみたい。例えば今から500年前なら1522年。日本でいうと元号は大永2年、室町時代、戦国時代だそうだ。戦国時代ったらそこら中で抜刀されていたような時代だ。そんな時代から板っきれ(スマホ)ひとつで家にご飯が届く時代である。間に色々なことありすぎて想像するのも疲れてしまいそうだが、それを全て見届けているとなれば時代の生き証人だ。ただ、見ているだけで本人の知能が高いわけではないので回答内容は本人のスペックに準拠するけど。「織田信長って結局どうなったの?」に対して「死んだ」くらいしか答えられないかもしれない。そのひとからは2度と話しかけられないだろうな。

本当に戦国時代あたりから今まで生きていたらスマホであれこれとか微塵も想像できなかっただろうな。戦国時代に生きていて、自分の前にタイムトラベラーが現れてスマホのことを話し始めたら即座に嘘だと思うだろうし、それどころか、嘘つくにしてもこいつセンスねえなくらい思うかもしれない。スマホのある時代に生きていてよかった。

現代から500年生きたらスマホのように過去では考えの種すら存在しないような物が開発され、生活に根付いていたりするのかもしれない。なんなら人類が進化なり退化なりする可能性だってある。それは現代の価値観や想像できる範囲を超えてくるものになるのだろうな。

かなり前に"たけしの万物創世記"というテレビ番組でどこやらの惑星には人間とは全く生態の異なる生命体が存在している可能性があると言っていてガス生命体なるものを紹介していたけど、それだって突飛ではありつつも人間の考えたものだ。進化するならもっと今の概念にない進化をする可能性大だ。

そんな時代の移り変わりを見れちゃう500年ライフ。いかがですか。

でもさすがに進化とかってなると500年程度では無理か。国の勃興、世界の国々の栄枯盛衰を観察できるくらいがいいところか。それも十分に面白いけれども。ちなみに世界でどんなことがあっても自分だけは平和で健康に生きることができるということが大前提となっております。普通に考えたら解剖とかされかねないわけですけれども。

ポイントとしてお伝えしておきたいのが、不老不死でありたいということではないということだ。老化がゆるやかではあってほしいけど。秦の始皇帝のように水銀を飲んだりはしない。水銀って前情報なしで初見だったら何か奇跡起こしそうな見た目はしていると思う。

話が逸れまくってしまったけど、500年生きて無為な時間を過ごしたいとか言ってみたものの、時間に余裕があるだけに逆に色々手をつけたりするものなのかもしれないなと思ったのでした。

こういうとこでただただぼーっとしてても罪悪感感じたくない