普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

かめはめ波って土木技じゃないんですかね

かめはめ波といえば男子垂涎の必殺技であることは言うまでもない。僕ら世代であのかめはめ波を放つ時のフォームを真似しなかった者などいなかっただろう。あのフォーム?とピンときていない方、ウィキペディアにフ正しいォームの画像があったのでご覧ください。

味わい深さナンバーワン

誰なん、これ。ネプチューン名倉?と思わずにはいられないがフォームとしてはこういうことなのでいったん何も考えずに腹に落としていただきたい。勝手にもってきちゃったけど、ウィキペディアに載せられているものだしたぶん使って良い画像だと思う。怒られたら削除します。

さてこのかめはめ波。現実に放つことができたとしたらうれションレベルでテンションがぶち上がることは間違いない。しかし実用性を考えてみるとどうだろう。僕らはマッチョな宇宙人や人造人間、ましてや魔人などと闘う人生を送っていない。仮に誰かと肉弾戦で争うことがあったとしてもかめはめ波でケリをつけようなどと間違っても思ってはいけないのだ。

そうなってくると使い所はかなり限定されてくると思われる。ではどこに活用できるかと考えてみたところ、建築現場やその他土木作業の現場での障害物破砕にはかなり有用なのではないだろうかという結論に至った。重機を使わずに身ひとつで岩盤を破砕できるなんて素敵。

しかしどう考えても危険が伴う作業だ。ほいほいと繰り出されたらたまったものではない。決まり事が必要になってくる。法で整備されることは自然な流れだ。おそらく関連法案については物議を醸すだろう。最終的には許認可性となり、かめはめ波を打つのにお役所に届け出なければいけなくなる未来が見える。許認可制なうえに免許まで必要になるかもしれない。めちゃくちゃ特殊作業だ。

こう考えるとかめはめ波なんてない方がいいんじゃないかなと思えてくる。平和に安穏に暮らしていくなかでかめはめ波は不要なのだ。そういうことにして長年憧れ続けたかめはめ波への想いを断ち切ることとしようと思う。

なにせ夢に見るほどだったのだ。夢の中でかめはめ波を放って大喜びするというくだりのある夢をかつてよく見ていた。しかも30代くらいまで。大人も大人。おじさんになってもその調子だったのだからかなりの思い入れだ。どうしちゃったの、おれ。その他エピソードとして子供の頃はドッヂボールで球を投げる時に「かめはめ波ー!!」と言って全力投球していたりもした。その他人気技は波動拳とヨガファイア。時代だな〜。

かめはめ波と共に人生を送ってきたと言っても過言ではないではないか。いや、過言です。過言なんですけどここはひとつ少年の日々にさよならするためのイニシエーションということでそういうことにしておいてくださいな。よし、じゃあ行きます。

 

今日ここで、僕はかめはめ波を卒業します!

 

ありがとうかめはめ波。さようならかめはめ波。次の誰かの夢として、素敵な必殺技でいてください。僕は君とのよき時間を過ごせたことを誇りに思ってこれからの人生を生きていきます。

なんかわけわかんなくなってきてしまったな。まあこれでかめはめ波をうつ夢もこれから先見ることもありますまい。大人になるってなあこういうことだ。

ちなみにかめはめ波ウィキペディアで初めて技を出したときのことに触れられていたのだけど、火事を鎮火するためのものと書かれていた。ああ、そうだ、フライパン山の火事を消してたなということで、けっこう本当に土木技だったのだなという新たな事実に気づいたところでこのへんにしときますか。

みなさんもよきかめはめ波と共にあれ。