普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

そのこだわり、嫌いじゃないんだぜ

週末に久しぶりにインスタントラーメンを食べた。前までは主食なんかってくらいにインスタントラーメンばかり食べていたのだけど、最近前ほど、というかほとんどインスタントラーメンを食べることがなくなった。

透析患者としては真っ当な判断と言える。でも別に食べたくないとか、美味しく感じなくなったとかそういうことではなく、単純に1食の重みを考えるとインスタントラーメンに1食を割くのが勿体無い気がして。何を食べても体重の増え(水分等の意味で)を気にしなければいけないのでせっかくだからきちんとしたもの食べようというわけである。なんと大人になったことか。若いうちに透析導入していたらもしかしてこうはなっていなかったのかもしれない。

そういったわけで久しぶりのインスタントラーメン。食べたのは王道も王道、サッポロ一番シリーズだ。

サッポロ一番といえば味噌か塩。塩とんこつとは珍しいなと思い買っておいたのだ。特に何かを意識することもなくパッケージを眺めていると切り胡麻付きである旨の記載がある。ああ、そうなんだなとしか思わない。商品名の字体ともよく馴染んでいる。

さて、作るかと何気なく作り方を確認してみる。そして読み進めていくと切り胡麻について触れられていた。

いやこれ明らかに説明しているひとここだけ変わってるでしょ。業務的にラーメンの作り方を説明されているなか、切り胡麻のくだりだけ明らかに彫りが深くなっている。アナウンサーの説明を聞いていると思ったらいきなり藤岡弘が「切り胡麻…!!」と割り込んできているじゃないか。

これはなんなのだろう。何か商標登録とかの都合なんだろうか。それにしても唐突すぎるし説明がなさすぎる。パッケージの表面はサッポロ一番のロゴも似たようなものだったから馴染んでいたが、ここにきて謎のこだわり。切り胡麻以外の具材についても独特の字体で表現してくれたりしたらもう一生サッポロ一番推し続けるし買い支えるな。

肝心の調理後のラーメン写真は撮り忘れてしまったのだけど、具なしラーメンだったのでみすぼらしいものが出来上がったのでした。いや「切り胡麻…!!」はきちんとつかったのでそれだけでいくらか気高き食べ物になったことだろうと思う。

ちなみに珍しがって今回塩とんこつ味を購入したけれども、サッポロ一番は断固として味噌派です。味噌しか認めない。味噌味原理主義なのです。サッポロ一番は味噌、カップヌードルはカレー、きのこたけのこでいえばたけのこ。世の中そういうことでやらせていただいております。

こういうときプレーン扱いとなる醤油味って立場ないなと思うのだけど、ラインナップからなくなっていないということはきちんと人気があるのだろうな。カロリーメイトのプレーンは終売したらしいけど。しかもプレーンを名乗っておきながら元祖というわけでもなく、途中から販売されたとのこと。チーズに対して「プレーン」なのだとか。この場合の「プレーン」は何味なのか謎めいている。醤油か。

話がとっちらかってきてしまった。久しぶりのインスタントラーメン、味うんぬんよりも「切り胡麻…!!」に出会えたことが収穫だったな。なんかよくわからんこだわりって良いものだ。「お、おう…」とどんどん言わせてほしい。