普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

液体コンボ散歩

最近日常の解像度がガビガビなような気がする。日常生活でドラマティックなことばかり起きるわけはないけれども、なにも起きてないならないなりにあれこれとそのとき思ったことをこねくりまわせばよいのにそれができていない。それは視点がマクロ過ぎて、あまりにマクロが過ぎて月から筑波山を見ているようなものである。そりゃ何見てるんだかわからん。

ではどうすればよいのかというと、やはり外に出かけるというのが肝要なのだろう。この間ハトヤに行ったときなんか移動の車内の会話ですらなんだかキレが違ったような気がしたものな。せっかく気温が生きるのに適した気温になってきたことだし、外に出てもっと見聞を広めていこう。

散歩するだけでも家にいるだけとは雲泥の差がある。週末もちょこっとだけど散歩をした。そこで目に入ってきたのがこちら。

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ウィルキンソン タンサン 梅

ありそうでなかった感を出しつつそもそもありそうか?といったラインの商品である。これは自販機で売られていたけど、コンビニとかでも売っているのだろうか。とにかく僕はこのとき初めて目にしたのでついつい買ってしまった。珍しいと思うものがあるとすぐ買ってしまう。

かつてペプシが悪ふざけとしか思えないようなラインナップの商品を連続して売り出していたときも漏れなく買っていた。シソだのキュウリだの小豆だののフレーバーを毎回購入し、「うむ、無しだな」と思うところまでがワンセットである。たぶん僕みたいな人間が一定数いることを見込んだ上であのラインナップを繰り出していたのではないかと思う。

ディアゴスティーニはそのシリーズの初回の売れ行きで次回以降の生産数を決めるという。ペプシの悪ふざけシリーズも似たような手法で微妙なラインナップでありながらもきっちり売れ残りを出さないようにふざけていたのかもしれない。リスクヘッジを考えた大人のふざけ方だ。

話がずれまくったけれどもウィルキンソンの梅でそんなことを思ったのだ。こんなに余計なことを考えられるのだからやはり珍しいものには手を出しておくものである。

肝心の味であるが、期待はずれですまなんだ。なくはないけど別にありでもないというどっちでも良い味であった。梅ガム噛んでるとき炭酸飲んだらこれだなという味。味というかフレーバー。僕も妻もひと口ずつ飲み「あー、うん。あー。」とだけ発した。ただ、焼酎をこれで割ったらけっこうはかどるかもしれない。鍛高譚をぶつけてみたりするのもありだと思う。それでもろきゅうなんかを酒アテにしてね。お?なんかけっこうありな感じになってきたかもしれない。僕は割りもの飲めないので誰かやってみてよかったら教えてください。新たなマリアージュ体感のチャンス!

ついつい寄り道をしてしまったが、この散歩はもともと妻がバナナジュースを飲みたいということで、提供しているお店を求めて家を出発したのだった。バナジューなんぞ家でもできるじゃないかと思われるかもしれないが、家でできるものをあえて外で飲むことによって「商品」として提供されるものというのはどの程度のクオリティなのかを確認したかったのだ。わりとめんどいこと言っているのは自覚はございます。

そういったお店のひとには知られたくない思いを胸に購入したバナジューがこちら。

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なんか思ったより白い。バナジューってもうちょっと黄色っぽい雰囲気だったような気がするし、不純物みたいの浮いてなかったっけ?この表現だとひどく不衛生なビジュアルを想定していたように思われてしまうかもしれない。というか自宅で作ってるのそんなんなのかという感じである。いや、違うんすよ、あくまでもイメージすから。

当然妻にはそんなことは伝えずに黙って飲んでみたところ、乳みを感じるまろやかな味わいであった。たぶんクリームとかそんなものが入っているものと思われる。ほー。これがお店のクオリティかときちんと思えるものであった。これで600円台だったと思うので値段相応なんでしょうな。

結局短時間で飲み物コンボをかますことになってしまい透析患者としてあまりふさわしくない行動になってしまったが、あまりそんなことばかり気にしていても疲れるのでたまにはよいかと思うことにした。

ちょっとした散歩でもこのくらいの発見はあるのでやはり少し遠出するのがよいのかもしれない。というかせっかく免許とったのだから車に乗った方が良い気がしてきた。

またそんなことになったらご報告いたしやすのだよろしくお願いしやす。