僕がこどもの頃というのはエロに触れるというのはなかなかにしてハードルが高かった。打ち捨てられていた一度雨に打たれた後に乾いたかっぴかぴのエロ本でさえも尊きトレジャーだったのだ。
だが現代では状況が違うだろう。インターネットを駆使していつでもエロに触れることができる。ペアレンタルコントロールなどはあるにしても僕がこどもの頃よりは何かしらの形でエロへたどり着くことの難易度は下がっているはずだ。大いなる遺産(捨てられたエロ本)に出会うということはこの現代では夢物語でしかなくなってしまったのか…
と思ったらあった。
全部ではないがたしかに感じるエロスの息吹。残念ながら紙媒体ではないものの、打ち捨てられて雨風にさらされているエロという時点で運命的な出会いを果たしたといえる。しかも歩行者などほぼいないであろう道路にかけられた橋の下にあったのだから完璧と言わざるを得ない。これを投棄するためにわざわざ車でここまでやってきて、車から降りてぶん投げているのだから味わい深い。まあ結果、普通に不法投棄なんですが。
ちなみにこれは都内で発見したものではなく妻の実家付近で発見したものだ。妻の実家付近は大変に牧歌的な環境であるためこのような事案にも遭遇できたというのはあるかもしれない。上記トレジャー以外にも空き缶、ペットボトル、空瓶(一升瓶)などがロードサイドに投棄されており、前述の通り車しか通らないような道でなぜこんなにゴミがすてられているのだろうと妻と訝しんだ。走行中の車の車窓から捨てたのかというのも考えたが、それいくらなんでもモラル低すぎでは…と別の線を探っている。ちなみにお酒の空き缶などもあったので車からのポイ捨てというのは本当にないのかもしれない。さすがに飲酒運転しながら飲み終わった空き缶を車窓からポイとか世紀末シティすぎる。
僕の実家もまあまあな環境で同じような道路はあるのだけど、あそこまで荒んだ環境には出会ったことがないのでいろいろ考えさせられてしまいましたな。
絶対にないと思うけど、あのロードサイドにゴミを捨てまくっているひとがこのブログを読むようなことがあったらゴミの不法投棄は些細なものでも違法なのでやめたまえよと言いたい。誰にとっても得がない。
そういった環境だからなのか不法投棄に関する注意喚起の看板も複数立てられていた。僕ら夫婦はこのとき歩きでこの道沿いを通り過ぎており、何枚ものその看板を見かけた。そのなかの一枚がこちら。
この写真、加工してある。看板下部は普通に電話番号などが乗っている部分だが、問題はこの不法投棄を見張る鋭い目。その眉間だ。
なんかエロ写真貼られてたんすよ。しかもわりとガチめの。
もうどういう意図なんだかさっぱり理解できない。不法投棄取り締まりへのアンチテーゼなんだろうか。不法投棄はたしかにダメだがエロ系は財産の生前分与みたいなもんだぜ、的なことで。何度も言うが歩行者皆無の道なのでこの看板を目にするのはドライバーだ。車で通り過ぎているときにこの眉間のエロ写真に気づくわけがない。僕らがたまたま歩いて通り過ぎたから気づいたが、誰にも気づかれずにこのエロは存在していたということになる。秘宝か。
でも、こういった僕らが子どもの頃に潰えたと思っていた路上エロがまだまだ存在するのだなとこの年齢になって触れられたことはよかったのかもしれない。
とかちょっと良い体験しましたみたいな締めにしようとしたけど不法投棄にエロスでは絶対に無理でしたな。次回はクリーンにいきたいと思いまーす🧹