普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

逆によくない?の逆ってどこ

書道というものをまったく理解できていない。字である以上造形が美しく、読みやすいというのが正解なのではと思っていたがどうもそうでもないらしい。

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散歩をしていたときに見かけた蕎麦屋の看板だ。「そば」の字が踊っている。踊り狂っているといっても過言ではない。なんならちょっと酔っ払ってすらいないか、このそばの字。

僕の今までの人生の経験から、この看板の字を見て最初に思うのが

「え、いいの?」

である。そして間をあけずすぐにこう思った。

「途中何があった」

奔放に踊るそばの字。これ、看板にしてるくらいなのでOKテイクなわけだよな…おそらく数回は書いたであろうもののなかからこれが選ばれたのだと思う。

料理をしていると味が決まらなくて何度も調味料を加えているうちに想定していたものとまったく別物ができあがってしまうことが稀にある。それがこのそば屋の看板でおこってしまったのではないだろうか。

何度も何度も書いているうちに正解がわからなくなってしまって「なんかこれ、逆によくない?」という踏み込んではいけない領域に到達してしまったのだ。僕のバンド時代のレコーディング経験からすると、そういったときは最初のテイクが1番よい。あれこれこねくりまわしているうちに正解を見失い、挙句なんだか疲れてしまって「逆によくない?」という言葉をもってこの状況を早く終わらせたいという逃げの姿勢となるわけである。どの角度からの逆なのかはもはや謎である。

ただ、出来上がった直後はなんだか微妙かもしれないなと思ってはいるものの、自分が生み出したものに愛着というのは湧いてくるもの。その証拠にほら。

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お店の別の箇所にも使っちゃってるもの。むしろこれがよいということでオフィシャルロゴということになるわけである。

考えてもみればこういった独自のフォルムであったからこそ僕も足をとめて写真を撮ってしまったわけなので、看板の存在意義のひとつである「ひとの目を引くためのもの」という点においては合格どころかロールモデルにすらなり得るわけである。つべこべ言ってすまなんだ。

ぶつぶつ言っておいて結局飲食はしていないのでほんとほっとけやでしかないのだけど、僕がなにかで看板を作らなければいけないようなことになったらこの看板のことを思い出したい。

 

われながら適当言ったなー。

ちなみに、同じ道中見つけたこちらが良さしかなかったのでついでにお知らせしときます。

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いくつになっても口が大人にならないんですけどもこれどうしたらいいんでしょうな🥔