普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

雪はね、安全圏から楽しむもんですよ

いやー、降った降った。降りましたなー。

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うえの写真のように屋内から見る雪というのは単純にきれいだし、なんならちょっとイベントごとのようでテンションもあがっていたりするのだけど、この降雪のなか出歩かなければならないとなれば真顔にならざるを得ない。

昨日は今年初出社日で、寒くなるとか、もしかして雪なんかも?などという話は事前に聞いてはいたものの、正直なめていた。こういうのは少し大げさめに伝えられるものだとたかを括っていたのだ。昼ごろに雪が舞い始めた時もなんとなくパラパラと舞って「はい、降りました」で終わるものとばかり思っていた。

それがみるみる降雪量は増え、なかば吹雪いてきていないかい?といった様相になってきたころに迫り来る帰宅という現実。

出んの?この雪のなか出歩くの?と自問自答しながらえいやと外に飛び出した頃にはなんならちょっと半笑いくらいになっていたかもしれない。いやすぎて笑ってしまうとかありますでしょう。

会社から駅はまだよい。注意して歩けばなんとかなる。そこから先が問題だった。どこの会社も帰宅指示がでていたのか、ここ数年の疫病等で危機管理能力が爆上がりしていたのかはわからないが電車が激混みだった。もしかしたらコロナ禍以降一番混雑した電車に乗ったかもしれない。久々にひととの隙間がなさすぎてポケットから出したスマホをしまうことができないという事態に出くわした。あの状況のときの目的地で本当に降りられるか不安になる感じ、考えてみれば首都圏でしか味わうことがないであろう独特の感覚だ。

とはいえみなさん満員電車については歴戦の覇者なので到着駅で「おりますー」といえば道は開けるものである。モーゼが海を割っているときもあんな気持ちなのかもしれない。通りますーっつって。

本当の問題はここからである。僕の家は駅から遠いので自転車で通勤しているのだ。朝は天気に問題なかったから当然自転車できている。

まだ結構な勢いで降っている雪。自転車、置いてくか…?でもそうすると次の日歩いて取りに来ないといけない。というよりもまずこの雪の中歩いて結構な時間をかけて家まで帰るって雪中行軍に他ならない。ご勘弁願いたいところである。

傘をさして自転車に乗る…か…?いや、さすがにそれは危ない。そういうことやって肋骨にひび入れたりしているタイプの人間なので安全は確保すべきだ。

となると…傘なしで自転車を低速運転!

そのときの脳内会議ではなぜかこの選択が決裁された。もう寒くて頭バグってたんでしょうね。自転車で走り出して2秒で後悔した。でももうやりきるしかないという気持ちで身体前面に全面雪を受けて家を目指した。顔面にあたる雪の痛みに耐えながら「八甲田山で部下を凍死させちゃったタイプって自分みたいなひとだったのかもなー」と遠くの雪山に思いを馳せた。

家についたころにはディズニーアニメなどで雪塊に突っ込んでにゅるっと出てきたときの描写みたいになっていてなんだかもうやってやった感すらあったので行軍は成功したってことでいいですか。

数年前のドカ雪のときも帰宅時間判断ミスをしていたことを思い出し、成長していないのかそういうのが好きなんだかどちらかなのだろうなと味わい深い気持ちとなった。

今年はもう一発くらい多めの雪が来てしまうのではないかなと心配しながら少し期待している次第です。

最近はあまりないのかもしれないけど、雪国の方々が「東京、そのくらいの雪でインフラ落ちるとかやばw」みたいのを見かけたりするけど、そもそも東京などは雪がもりもり積もるという前提で設計されていないのだからそのあたりお察しいただきたいところですわな。

雪国の方々の地域のインフラと東京と同じものであったら冗談抜きで一冬越せないだそうし。

結局のところ、インフラに感謝ということでね、ありがとうの気持ちでやっていきましょうや。なんだこの感じ。

 

といったところで。

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安全圏から撮る雪景色ってのはやはりよいものなんですなー。