日々の食はひとを元気付ける。これは紛れもない真実である。よき食事ができた日はそれだけで上機嫌だ。そして今日は非常に塩梅がよい。それというのも今日のお昼ごはんをご覧いただければお分かりいただけるかと思う。
これですよ。うなぎごぼう釜飯。控えめに言っても圧勝でしかない食事であることはきっと伝わるかと思う。これが出前でリーズナブルな価格帯で味わえるのだから便利とか超えてもう過保護にされている気分にすらなる。昔話なら贅を尽くした後にこらしめられるパターンに移行していっても文句は言えない。
写真を撮るなら自然光がよかろうと光があたるように写真を撮ったのだけど光のあたり具合からなんだか外で撮影したみたいな写真になってしまった。アウトドアうなぎごぼう釜飯膳もよいだろうな。ピクニックに雅さが発生する。やんごとなき昼食だ。
今日の釜飯はそれだけでもよかったのだが、昨日の食事から段階的によいものを食べていったというのもまた勝因かもしれない。
昨日は冷たい雨の中、出社時のお昼ごはん選びに苦慮していた。明日の釜飯を控え、何を食べるのがベストであるかということを。
結局上司に教えてもらっていた最近できたと言う博多ラーメンのお店に行くことにした。が、看板を見た時点で言語化しづらい不安な気持ちが心の奥底から湧き上がってくるのを感じた。
だってこれですよ。
みなさん、博多天神てラーメン屋さん知ってますかね。いや、僕はまあけっこう好きではあるのどけど…こう正面からこられるとひるんでしまうのだ、どうしても。そして意を決して入店したところ従業員は全員外国の方だった。従業員が外国のひとなのは全然いいんだけど、店の種類的にそこ、それでいいん？という思いは去来せざるを得ない。
つべこべ言っても始まらないので食券を渡しラーメンを待った。
あ！博多天神だ！って言いたかったのだけど、博多天神を食べたのがもうかなり前になるので比較できるほど覚えてなかった。きちんとこういうものを食べたいときに食べれば満足度を得られるであろうラーメンであった。なんかいまいちすっきりしない物言いなのは評価対象が自分の中でぶれてしまったからだと思う。また訪れようと思う。そのときには心の中に博多天神を芽生えさせておこう。
これでまず釜飯への助走をスタートさせた。すっきりしないながらも新規開拓したらお店でマイナス評価ではない食べ物を食べられたのだからまずまずだ。とり天かと思ったらイカ天だったみたいな不意打ち感はあったけど。
午後は仕事そっちのけで雨が止むことばかりを考え祈り、退勤のころには雨が止んだことに歓喜した。僕のほうが家に帰るのが早いので妻から食事のオーダーが入る。断る理由もないので伝えられた食材で適当に作ることにしてのだが、これが予想外にうまくできてここでも少しテンションが上がった。
材料は豚肉、ネギ、チーズ、高菜炒めでなんか全部混ぜて炒めればそれなりのもんになるだろうと適当に炒めたのだが、高菜と豚肉の相性が最高であることに気付かされた。てか遅いですか、これ気づくの。いやでも本当に相互作用というのはああいったことをいうのだなとひさしぶりにマリアージュ級の組み合わせを見た。
自分で作ったのに自分で思ったいたものよりおいしいものができると感心する。また作るのは難しいのだろうけれども。
こうした前日までの食への小さな喜びを積み上げて、積み上げたのちの釜飯砲である。最終兵器としてぶちこむにはうってつけだったというわけだ。なんなら2021年もう店じまい。終わった。
ちなみに今日は妻も在宅勤務だったので妻も釜飯を頼んでいた。
かきのやつ…！これはこれでやはりよき品だった。ついでにいうと茶碗蒸しにうどんが入ったやつも頼んだ（正式名称わすれた）
こんど自分でもつくろう心に誓ううまさ。
今年もあと半月。食べ物でどれだけテンション上げていけるかというのを限界までチャレンジしてみるのもよいかもしれない。
そして今年食べたものの中で満足度が高かったものグランプリでもしようかな。
