普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

荷ほどきこそ引っ越しの天王山

やっと引っ越しが終わった。かと思いきや、本当の戦いはここからなのである。荷ほどきという戦いの火蓋が切って落とされるのだ。

引っ越し当日までというのはいわば戦備期間、そして引っ越し当日に戦地入りし兵科(荷物)の配備となる。その後の荷ほどき、適所への設置の采配こそが今後の生活の快適性を左右するため、最も重要なミッションである。そう言った意味で真の戦いの始まりということになるわけだ。

その決戦ともいえる状況の中、思わぬ伏兵に足を引っ張られることとなる。

インターネットがつながらないのである。

機器の不調やそういった類のものではなく、引っ越し前に使用していたプロバイダを継続利用しようとしたら、なにやら建物の都合で工事などの手続きが必要となるとのことなのだ。

ちょいとちょいと、あたしゃそんな話し聞いてないよ。今の世の中気軽にインターネットが利用できない賃貸物件があるなんて夢にも思わなかった。しかもわりと新しめの建物なのに。前の住人とかどうしてたんだろう。

インターネットが使えないというのは現代において文明から切り離されたと同意である。直ちにこの状況を立て直す必要がある。これに関しては最善策を模索中だ。文明よ、カムバック。

しかし僕にとってもっとも重要なのは動画サイトでガハハすることなどではない。なにが困るって在宅勤務ができないのだ。これは死活問題である。勤務日は出社をしろと?ご冗談を。

家の中に僕が住んでいるのではなく、僕を中心に家が発生したというくらいには家の中からあれこれしたい身である。骨の髄まで在宅勤務をしゃぶりつくさんばかりの僕から在宅勤務をとりあげるだなんてかたつむりを殻から取り出して放り投げるようなもんよ?死んじゃうって。むしろ死んだ。在宅勤務をしていた僕は死んだのだ。

なので転生した僕として今日は会社に行ってきた。新しい人生よ、こんにちは。

出社したからにはお昼ご飯を納得するもので済ませるくらいしないとわりに合わないので厳選に厳選を重ねたところ、CoCo壱カレーとなった。CoCo壱に関しては賛否両論あることは承知しているが、僕にとっては投げやりなチョイスではなく食べたくて行っているのでそこそこ満足する。安パイのひとつである。

よくオーダーするメニューとして、ロースカツカレーがある。ひらたく言えばとんかつなわけなのだけど、CoCo壱のロースカツってなんだか独特だ。食べていて豚肉を食べているなという感じがあまりしないし、フライとしての風味も独特。どうにもいまいちとんかつして正しい感じがしないのである。あれをとんかつとして認めないという強硬な姿勢をとっているひとを見かけたらそちら側についてしまうかもしれない。でもなんだかんだと好きなので食べるのだけれども。

f:id:takian2000:20211119182623j:image

世の中そういうとき「本物を模しているはずなんだけど全然似なくてそれはそれでファンがつく」という現象はあるものだ。狙っちゃうとダメで、本人はそこそこ本気で寄せに行っているつもりというのも大事なところだ。

海外商品でそういうの多そうだな。

インターネットの環境もCoCo壱のロースカツにみたいな話で、なんか違うんだけど結果的にネットできちゃうからいいかみたいな着地点になるといいな。どういう状況かさっぱりわからんけど。