実に1年10ヶ月ぶり、ほぼ2年ぶりとなる帰省を無事終えて東京に帰ってきた。ゆっくりはしていたはずなんだけど、少しの気疲れはある。実家とは言え20年以上離れていて、そのうえ2年も訪れていなければ立派に他人の家だ。もちろん帰省自体は楽しいし、家族に会えるのは嬉しいものだけれども。
ザ・静岡な写真。
前回帰省したのは2020年のお正月。いわゆるコロナ前ということになるわけで、当然コロナに対する注意事項や対策というものはされていなかった。今回コロナ以降初帰省ということで、ふだんなら変わり映えしない実家の風景にコロナ関係の情報が上乗せされていることがなんだか不思議に感じた。実家に帰るというのはふだんの生活となんとなく切り離して考えていたのだけど、きっちり同じ時間軸で地続きであることを感じさせられた次第である。
今回の帰省、僕にしてはわりときちんと予定をたてて行動していたのだけど、家族はそれなりに用事があったりで家にいなかったりしたので、妻とふたり散歩に出るなどしていた。
最寄りの駅までバスで行こうと思いバス停まで行ったところ、次のバスまで30分以上時間が空くことを知り愕然とする。そうだ、こういう感じだったんだ。東京にいるととりあえず駅なりバス停なりに行けば現地で長くても10分も待てば乗り物はくるが、ここではそんな杜撰な気持ちで公共の交通機関を利用できない。
めちゃくちゃ後悔してそうな書き方をしたけれど、現地では妻と2人あっさりと事実を受け入れ歩けばいいかと駅に向かって歩き始めた。夫婦そろって散歩好きでよかった。
結局駅まで徒歩でたどり着き、駅の近くにできたスターバックスで飲み物を買ったりなどした。おらが街にスタバができたというのはわりと衝撃事実で、そのうえ大きめの無印良品などもできるらしく、大丈夫なの?ちゃんと集客見込めるの?といらん心配をしてしまった。田園風景にいきなりスタバができたのはなかなか不思議な光景ではあったけど、悪くない景色ではあった。脈絡のなさがよい。
戸建のスタバ。
駅の近くまで来たということで、これはチャンスなのではとさわやかにハンバーグを食べに行こうと妻に提案をする。快諾を得て再び歩き始めた。
そうして到着したさわやか。お昼の時間はずいぶん過ぎていたのだけど、それなりの人数が並んでいた。やっぱり人気なのだなと思いつつ素直に並ぶこととする。
ここでまたコロナ前後の違いがあった。お店で待てるのが4組に限られるとのことで、それ以降のひとはメールかなんかで呼び出すので店外でお待ちくださいとの由。行列が恒常化しているとそれ専用の対策をしなければならないのだなと感心して指示にしたがった。
さわやかと言えば静岡県内にしか存在しないハンバーグレストランで名物かつ一番人気メニューはげんこつハンバーグ(写真はおにぎりハンバーグ)だ。
でかい塊で提供され、店員さんがテーブルで半分に切り、鉄板に押しつけて焼くという極上エンターテイメントが発生し、やっぱこれだわーとなるところまでがさわやかでのマナーであると言えるし、実際僕もこれが食べたくてさわやかに行っている。
しかし、毎回気になっているメニューがある。それがこれだ。
梅しらすぞうすいである。
ハンバーグを食べたくてさわやかに来ているのに雑炊食べちゃうっていう矛盾を味わってみたい衝動に駆られるのだ。さわやかで雑炊を選ぶようになったら真の常連と言えるのかもしれない。マクドナルドでサラダだけ買うみたいなね。ジャンクフード屋で何ヘルシー気取ってんだって話ですわな。
まあこの雑炊に関しては、さわやかはハンバーグレストランでありながらファミリーレストランでもあるわけで、高齢の方が一緒に来店したときの選択肢として存在しているという可能性はあるわけだけれども。
それでもいつかはチャレンジしてみたいと思っている。「さわやかに行って雑炊頼んじゃったよ〜」と、常連ぶるのだ。うざ。大戸屋に行け。
ちなみに雑炊は頼まなかったのだけど、今回僕が注文したのはこちらで
ハンバーグと焼き野菜カレーのセットだった。
これだとハンバーグ切断押し焼きショーがない。あのパフォーマンスを捨てたというのは一歩常連に近づけたかもしれない。ただカレー食べたかっただけだけど。
スケジュール的にそんなに時間的余裕があったわけでもなかったのできちんと出かけたのはさわやかに行ったくらいだけど、さわやかに行くといつも満足しかないのでメンタルヘルスケアにとても塩梅が良い。次は帰れてお正月だろうから良きタイミングであった。
では最後にさわやかの紙ナプキンを見ていただいてお別れということで。
「爽」なんだけど、どことなく「死」に見えないですか。見えたからなんだって話なんですけどね。
さ、いらん事も言えたのでまた次回です!